前節、ウィガンに予想外の負けを喫したチェルシーが、リバプール相手にどんな戦いを見せるのかと興味を持って観戦した。一方のリバプールは、シャビ・アロンソのいない戦い方がようやく見えてきた気もするが、チェルシー相手には通用しないのではないかと思っていたが、案の定の結果だった。
立ち上がりはジェラードを中心に、リバプールがやや押し気味の戦い振りを見せる。チェルシーはイワノビッチとバラックの右サイドから攻め込むが、リバプールの中央の固い守備はなかなか崩れない。
24分、バラックからデコ、ドログバを経て右のバラックからアネルカに大きなサイドチェンジ。アネルカのクロスにドログバが飛び込むが、バラックと被り、惜しいチャンスを逃す。
その後もチェルシー・ペースが続く。28分、エッシェンからのクロスをアネルカがヘッド。34分、FKからバラックがヘッド。38分、デコとのパス交換からイワノビッチが中央のアネルカにパスを出し、ランパードがミドル・シュート。39分にもCKからエッシェンがシュート。リバプールはようやく40分にカイトのクロスをトーレスがヘディングで狙うが、上に大きく外してしまう。
後半5分、ルーカスからジェラードがミドル・シュートを放つと、その直後にはイワノビッチがお返しミドル。しかし前半同様、次第にチェルシー・ペースになり15分。エッシェン、ランパードで奪い取ったボールがデコに渡り、左サイドに張ったドログバからGKとDFの間にピタリのクロス。アネルカが合わせてついに先取点を奪う。
リバプールは21分、この日あまり目立たなかったリエラに代わってベナユンを投入。サイドから攻めるが、テリーとカルバーニョで組むチェルシーのCBは巧くて強い。29分、ベナユンからのパスをジョンソンがシュートするも決まらず。36分には、ベナユン、インスーアと渡り、カイトからのクロスをジェラード、トーレスとシュートするも惜しくも枠を外れた。
逆に後半ロスタイムにはランパードのスルーパスに走り込んだドログバがエンドライン沿いにドリブル、クロスをマルーダが決めてダメを押した。その直後、ベナユンがほぼフリーのシュートをはずしたのが、このゲームのリバプールを象徴していた。
結果的にリバプールの完敗。これで再び首位に返り咲いたチェルシー。どこまで行けるか。今年は大いに期待している。