とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

リバプールの不調の原因

 プレミアリーグ第33節バーミンガムvsリバプールを見る。前後にELを挟んで、厳しい日程の中、F.トーレスを始め、ジェラード、ベナユン、カイト、M.ロドリゲス、ジェラード、ルーカスにG.ジョンソンも復帰し、ほぼベストメンバーが先発した。
 しかし疲れもあるのか、パスがつながらない。というか、パスが出ない。このため、F.トーレスが孤立し、カイトも下がってボールを触るが、そこから先に展開していかない。唯一のパスの出所であるジェラードはこの日はボランチ。中盤の底からの長いパスだけでは、形にならない。
 14分、焦れたようなカイトのミドルシュート。31分、ベナユン、ジェラードからカイトがシュート。32分、F.トーレスのループ気味のミドルシュート。前半唯一惜しかったのは35分、F.トーレスからのクロスをMロドリゲスがシュートした場面だが、GK正面でクリアされた。
 バーミンガムも前線からよくプレスをかけてリバプールを追い込む。38分にはスルーパスからジェロームがシュート。39分、CKにダンがヘディングシュート。41分にはマクファデンのポストからクロスが上がるが、DFがクリア。前半はあまり見所もなくタイムオーバー。眠気に負けてここで録画を止めて、睡眠。
 後半は突然始まった。2分。ジェラードが蹴ったCKが戻ってきたところを深い切り返しからシュート。何とリバプールが先制点を挙げる。これでリバプール・ペースかと思いきや、逆に積極的に出てきたのはバーミンガム。そして11分、マクファデンが右サイドでキープするとDFをかわしてクロス。リバプール守備陣が全員ボールウォッチャーになったところを背後から駆け上がりフリーになったリッジウェルが腿で押し込み同点に追いついた。
 その後も積極的に前からのプレスを仕掛けるバーミンガムに対してリバプールはどこか余裕がない。意識が前に行って、ボールを奪われたときにバーミンガム攻撃陣をフリーにしてしまう。
 20分にF.トーレス交代。替わってヌゴグ。続いてベナユンに替えてバベル。36分にはカイトに替えてアクイラーニを投入。結局前線3人総替えとなった。
 23分にジョンソンのクロスにヌゴグがヘッドで合わせると、バーミンガムも24分、リッジウェルのクロスにボウヤーがシュート。28分にはカイトとのパス交換からM.ロドリゲスがクロスを上げヌゴグが飛び込むと、38分にはヌゴグのクロスにM.ロドリゲスがシュートを放つ。
 35分過ぎからはリバプールが圧力を強め、41分ジェラード、42分M.ロドリゲス、45分バベル、46分ジェラードからヌゴグとシュートを浴びせるが、最後は引き分け狙いでゴール前を固めるバーミンガムの守備を破ることができずにゲームセットとなった。
 疲れもある。必死さが見えないこともない。しかしパサーがジェラード一人ではあまりに苦しい。長いパスにF.トーレスが走り込む必殺の得点パターンも厳しい守備の前に効果的なパスが出ず、トーレスが孤立する。結局、シャビ・アロンソの退団を埋めきれなかったというのが今シーズンの不調の原因だろう。これで来年度のCL出場はもちろんのこと、EL出場も厳しくなってきた。首位争いと同様、4位争い、6位争いにも目が離せない。できればマンCのゲームももっと見たかった。