とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

カターニャはいいチームだった 長友は攻撃的ポジションをお試し中か

 森本のカターニャ対長友のチェザーレの対戦。チェザーレは4試合不動の先発メンバー。片や森本はここまで3試合ベンチも入ってなかったが、ようやくベンチスタート。交代出場を期待したが・・・。
 カターニャはここまで1勝1敗1分け。しかし前節はミラン相手にいいゲームで引き分けたというので、どんな戦い方をするのか興味があった。FWに森本のライバルとなるマキシ・ロペスがワントップで座り、左のマスカーラがゲームを作り、右はゴメス、レデスマ、ポテンツァがかき回す。前から積極的にプレスがかかり、いいチームだ。
 チェザーレもパローロが積極的に前に上がるが、ジャッケリーニとスケロットにいつものキレがない。10分、長友と相対するゴメスがドリブルで中央に流れミドルシュート。GKアントニオーリが何とかセーブ。11分にはマスカーラのCKにCBスポレがヘディングシュート。
 この日はジャッケリーニに運動量がなく、パローロも守備への戻りが遅く(2トップだったかもしれない)、長友の負担が大きい。15分には右サイドに抜け出したゴメスへの長友の寄せが遅く、クロスにロペスが飛び込む。GKナイスセーブ。21分には長友が中に絞ったところを、右SBポテンツァのクロスがロペスに合う。
 そして23分、マスカーラの蹴ったFKにCBシルベストレがヘッドで合わせゴール。先制点を挙げる。カターニャのプレスはますます速くなり、チェザーレはパスがつながらなくなってくる。何とか40分にスケロットのクロスからボグダニのヘッド。44分には左サイドで長友・ジャッケリーニらで作り、戻したところをコルッチがミドルシュートを放つが、前半は完全にカターニャ・ペース。
 後半1分、ボグダニからスケロットのクロスにジャッケリーニが走り込むが、届かず。それでもようやくボグダニに預ける形が出来始めたかなと思った。ところが、13分、中盤の底のカルボニからレデスマ、ロペスがポストに入り、再びレデスマ、ゴメス、レデスマと戻り、ダイレクトのスルーパスにロペスが走り込みシュート。見事なパス回しからカターニャが追加点を挙げた。ここまで速く回されるとさすがに厳しい。
 しかしチェザーレもそこから反撃に出る。16分、長友とジャッケリーニ、コルッチの連携から長友がクロスを上げ、ボグダニがヘッド。17分にも、コルッチからのパスに長友が走り込みボグダニにクロス。しかしヘディングシュートは枠を外れた。
 19分には右SBチェッカレリに代えてラウロを入れると、ラウロは左SBに入り、長友が右SBに回る。同時にパローロをマロンガに代えて2トップ。というか、前半途中から、アッピア、コルッチのダブルボランチに、パローロ、ボグダニの2トップだったような気がする。
 21分、コルッチを起点にボグダニのパスにジャッケリーニが走り込みクロス。マロンガがシュート。30分にはカターニャのCKの時から長友がいないなと思ったが、その後のスローインがスケロットに渡り、前線に張っていた長友にパス。ドリブルで中に絞るが、カターニャの戻りも早くチャンスにはならない。
 32分には長友とマスカーラのマッチアップから、ロペスにパスが出て、フォンベルゲンに加え長友も中に走ると、ペジェグリーニまで中へ寄せてマスカーラがフリー。ループシュートは枠を外れたが、危ない危ない。
 35分過ぎからはスケロットが右SBに下がり、長友が右ウィングの位置に上がる。何度かサイドを駆け上がる場面があったが、結局シュートまでには至らずタイムオーバーとなった。
 しかし、前節に続いて攻撃的なポジションを任せられた長友。それは高さのない守備への懸念か、スタミナと走力を生かした攻撃力を評価されているのかわからないが、いい経験になるのは間違いない。どのポジションでも頑張る姿が見られるのはうれしい。
 カターニャはいいチームだった。ワントップのロペスもよく機能しており、森本が先発で出るのはかなり厳しい。あのMF陣に支えられてCFを張れば、すごくいい経験になるだろうに。交代出場やカップ戦でぜひチャンスを掴んでほしい。試練だ、森本。ガンバレ。