とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ベルマーレ撃破で連勝! 玉田のゼロトップでようやくいい感じ。

 ナビスコ杯で玉田をゼロトップで起用してようやく形が見え出したグランパス。第4節ベルマーレ戦も玉田が自由に動き回り、右SH矢野、左SH田中輝希、CHヤキモフスキーが玉田の空けたスペースに入り込むゼロトップの布陣でスタートした。
 アンカーはダニルソン。田口が比較的高い位置でゲームをコントロールする。ベルマーレは序盤から人数をかけてプレス。全員攻撃、全員守備の組織的なサッカーを展開するが、全体的に小粒で怖さはあまりない。だが、グランパスベルマーレのしつこいプレスの前になかなか攻撃を仕掛けることができない。7分、田中隼磨のクロスから玉田がシュートを放ったくらい。一方のベルマーレも左WB高山が積極的にミドルシュートを放つが、枠は外す。
 26分、闘莉王のフィードを矢野が落とし、ヤキモフスキーミドルシュートグランパスらしい攻撃だが、ここに玉田や田口が絡めるといいのだが。それでもここからCKの連続でグランパスが押し込んでいく。ベルマーレ必死の守り。何度かあったベルマーレのカウンターはダニルソンが獅子奮迅の活躍で攻撃の芽を摘んでいく。
 そして45分、ヤキモフスキーの縦パスから田口がスルーパス。玉田が抜け出してGKをかわすシュート。グランパスがいい時間に先制した。
 後半も同じような展開。グランパスは左サイドからの攻撃がほとんど見られない。田中輝希は中に絞っては来るが、サイドに開いて本多との連携が不十分。またサイドでの動き出しがないからサイドチェンジのパスも渡らない。ほとんど活躍するシーンもなく14分、小川と交代した。すると17分、小川が左サイドを抜け出してクロス。ヤキモフスキーがニアに走り込むが、わずかに届かない。GKのクリアをダニルソンがシュート。GK阿部がスーパーセーブを見せてゴールならず。
 ベルマーレも12分に右SH菊池から梶川に交代。動き回りドリブルで仕掛ける梶川にグランパスの中盤が翻弄される。19分、左SH永木のCKに高山がニアに飛び込み、あわやゴール。GK楢崎がナイスセーブ。26分には古橋、32分にはエジバウドを投入。サイドからクロスを入れていくが、高いグランパスのDF陣がはね返す。左SB本多も相変わらずいい読みからいい守備を見せていた。
 33分、古橋と梶川のパス交換からクロスにキリノがヘディングシュート。フリーだったが外してくれた。34分、梶川のスルーパスを古橋が落とし、キリノがシュート。ベルマーレ・ペースが続く。
 グランパスは32分、ヤキモフスキーに代えて中村を投入。守備を固める。38分、ベルマーレのFKからのカウンター。小川がドリブルで抜け出し、左に展開。玉田のクロスに小川がシュート。そして42分、ベルマーレのCB大野のミスパスを玉田が拾って逆襲。惹きつけて右に流すと、フリーの小川がダメ押し点を決めた。アディショナルタイムには闘莉王の落としから中村らしい地を這うミドルシュートを見せてグランパスが勝利した。
 ようやく形が見えてきた。次戦にはヤキモフスキーか小川が左SHに入って左サイドが活性化すればもっとよくなるだろう。藤本の決定的なパスも見てみたい。ようやく前向きな理想を語れるようになってきた。柏戦、ぜひ3連勝を見せてほしい。