恒例の高校サッカーが始まっている。凡戦も多いが、昨年準優勝の流経大柏と星稜高校が3回戦で対戦。TV中継もあったので観戦した。星稜は3-4-3の布陣。西部を中に有馬と岩岸のFWが強力だ。対する流経大柏は4-4-2。FWは熊澤と左部。CB関川はアントラーズ入団が内定している。
ゲーム序盤、流経大柏が攻め込んでいくと、開始5分、右SH芹田のCKにCB関川がヘディングシュート一発。これが決まり、流経大柏が先制点を挙げた。CB関川はさすがにヘディングが強い。その後も流経大柏が攻め込む展開が続く。13分、CB須永のフィードにDFのヘディングがこぼれたところを、FW左部がヘディングシュート。16分にはFW熊澤のロングスローからはね返りをFW熊澤がクロスを入れると、CH八木がヘディングシュート。ロングスローも流経大柏の強みだ。
と思ったら、星稜も右WB川地がロングスローを投げる。22分、右WB川地のスローインをCF西部が落とし、川地のクロスに右FW有馬がヘディングシュート。だがCB須永がよく競ってクリアする。続くCKを有馬がややゴールから離れた位置に入れると、縦にヘディング。CB小平が落として左FW岩岸がシュート。決定的なチャンスだったが、GK松原がファインセーブした。さらに続くCKの流れから右FW有馬が強烈なミドルシュート。だがバーにはね返される。星稜も多彩なセットプレーからチャンスをつかんでいくが、ゴールが遠い。
お互いセットプレーが多い展開。しかも一つひとつ違うフォーメーションにして面白い。しかし38分、左FWキャプテンの岩岸がCBにプレスをかけに行った際に右手を突いて脱臼。そのままベンチで退場する。40分にはキャプテンマークを受け継いだ右FW有馬が強烈なミドルシュートを放つが、これもバーの上。前半は1-0で折り返した。
星稜は後半頭に、左FW岩岸に代えて川本を投入する。しかし後半は流経大柏が優勢に立って攻め立てる。2分、FW熊澤のロングスローのクリアを熊澤がミドルシュートを放つと、4分にはGK松原のフィードにDFの処理がもたついたところをFW熊澤が奪い、シュート。続く右SH芹田のCKにCB関川がヘディングシュート。これはGK林がキャッチした。
しかし、その後も流経大柏が攻める。13分、右SH芹田が直接FKを狙う。これもGK林がナイスセーブ。18分、FW左部の強烈なミドルシュートがポストに弾かれる。22分、CH八木のCKにFW左部がヘディングシュートを放つが、バーの上。星稜はようやく25分、PA手前でこぼれ球を拾ったCF西部がドリブルで仕掛け、右FW有馬とのワンツーで抜け出してシュート。だがポスト左に外した。
32分、星稜は右WB川地を下げて190㎝長身FW土橋を投入すると、布陣も4-4-2に変更して必死に攻める。35分、流経大柏のCKをGK林がパンチングでクリアすると、右SH有馬が拾って前につなぐ。FW西部がドリブルで駆け上がり、切り返してシュートを放つが、枠に入らない。その後も星稜はFW土橋をめがけてロングボールを放り込むが、ことごとくCB関川がヘディングではね返す。アディショナルタイムに入った40＋4分、左SB湯澤のロングスリーをFW土橋がフリック。右SH有馬の落としを右SB桶作がボレーシュート。だがGK松原がキャッチする。そしてタイムアップ。1-0。結局、前半早々の先取点を流経大柏が守り切って勝利。準々決勝進出を決めた。
星稜は途中退場したキャプテン岩岸が見つめる中、気持ちを籠めて戦ったが、流経大柏の方が一枚上。力強さで上回っていた。3回戦では昨年優勝の前橋育英が、2回戦で東福岡を破って勝ち上がってきた福島の尚志に敗退。インターハイ準優勝の桐光学園を1回戦で5-0と破った熊本の大津高校も青森山田に3-0で敗退した。準々決勝ではこの青山山田と矢板中央が対戦する。他は尚志 対 帝京長岡、流経大柏 対 秋田商業、日本航空 対 瀬戸内。次はそのゲームを観戦しようかな。
