とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

グランパスPK戦勝利で天皇杯決勝進出

 アルビレックス戦を見た印象では、岡崎を抑えれば恐くはないかと思われたエスパルスだったが、2週間空けて体調を整え臨んだ準決勝は、CBの集中力に藤本から岡崎へのホットラインが機能して、互角からエスパルスの方が優勢の戦いだった。
 グランパスは阿部が怪我で使えず、三都主を左サイドに起用。立ち上がり早々の3分にはケネディの落しから吉村がシュートを打つなど、ボールを回して積極的に攻めるが、エスパルスのCBもしっかりケネディをマークして固い守りを見せる。
 と、次第にエスパルスのカウンターが効き始め、4分には藤本のパスから岡崎がシュート。13分にも藤本のミドル。そして前半16分、平岡から出されたフィードが楢崎の前で弾んで、走り込んだ岡崎がその手前でボールにタッチ。見事ゴールに流し込む。
 その後もグランパスがサイドチェンジから再三サイド攻撃を見せるが、ゴール前で跳ね返されてシュートにつながらない。21分、三都主のクロスにケネディがヘッド。32分には右から田中のクロスにケネディ。38分には玉田のCKに吉田のヘディング。前半は結局そのまま終了した。
 後半に入っても同様の展開。3分、三都主のクロスに合わせたケネディのヘッドはポストを叩く。逆に6分には藤本のクロスに岡崎が走り込むが、今度は増川が止めた。9分には藤本からヨンセンのクロスに岡崎がヘッドで飛びこむがゴールはならず。
 そして10分。三都主からのクロスにケネディと児玉が絡んでPKをゲット。玉田がきっちり決めて同点に追いついた。
 これでグランパス・ペースになるかと思ったら、逆にエスパルス・ペース。16分、FKのこぼれ球を児玉が強烈シュートするも楢崎がキャッチ。この後も楢崎のスーパーセーブが続く。17分にはCKからヨンセン、こぼれを藤本がシュートするも楢崎がセーブ。ようやく21分過ぎに三都主のスルーパスケネディがうまく走り込みクロスを上げるもダメ。25分の玉田からケネディ、小川、三都主とつながったチャンスもGKにキャッチされた。
 28分には藤本のFKにヨンセンから岡崎。31分には兵働のクロスに岡崎がシュートするも楢崎がセーブ。34分にはヨンセンから兵働のシュートを楢崎がファインセーブ。守備陣も35分の市川から藤本を経由してヨンセンのシュートを吉田がクリア。37分の枝村のミドルは増川がクリアする。結局、同点のまま延長戦に入った。
 延長戦がまた激しかった。2分、兵働のCKをヨンセンがヘッド。ゴール内に入った山口が弾き返す。3分、8分とケネディがシュート。しかしエスパルスも11分、兵働のFKにヨンセンがヘッドで合わせると、12分には市川のクロスに岡崎。さらに13分にも市川のクロスがこぼれたところを岡崎がシュートするが楢崎がファインセーブ。
 延長も後半に入ると、今度はグランパスが攻め込む。2分、田中のクロスをケネディが落とし吉村がミドル。3分には田中のクロスに玉田がシュート。逆に5分のヨンセンのクロスに兵藤がシュートした場面は楢崎がセーブ。11分、玉田から杉本のクロスに巻がどフリーからミドルを放つもゴールを外れる。12分にはケネディから小川、玉田、三都主と攻め込むもどうしてもゴールが奪えない。
 結局、岡崎の飛び出しゴールに対してグランパスは玉田のPK。プラス楢崎のファインセーブ数知れず。楢崎さまさまでPK戦に持ち込んだ。
 グランパス先攻で始まったPK戦は、エスパルスの1番手、市川がバーに当てて、グランパスは4人まで全員成功。5人目の杉本のシュートはバーに当たって跳ね返ったボールがGK山本海人の背中に当たり、ゴール内に転がり込んだ。
 当初の予想に反して、エスパルスがいいゲームを展開したが、運を味方にしたグランパスが粘り勝ち。楢崎さまのおかげです。
 これでいよいよ決勝、元旦決戦は予想どおりガンバが相手。既にACL出場が決まっているガンバよりもグランパスの方が思いは強いはず。これまで決勝進出したときは必ず勝利しているピクシー・マジックも味方に、3度目の優勝と2年連続のACL出場を決めてくれ。そのための闘莉王獲得、金崎獲得じゃないか。
 吉田、山口、決勝でもこの日のゲームと同様、最後の恩返しを頼むぞ!