とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

イングランド苦闘の末、決勝トーナメント進出 + 早すぎるベスト4予想(半分)

 イングランドがここまで追い詰められるとは思っていなかった。アルジェリア戦は見ていないが、アメリカ戦でもある程度チャンスは作りシュートを放つが、どうしても得点にならないという感じだ。ジェラード、ランパードルーニーらのエース級に続く選手の選択と相性が問題かもしれない。このゲーム(スロベニア戦)では、トップにデフォー、中盤にミルナー、バリー、CBにアプソンを起用して再生を図った。
 しかし最初はやはり連携がイマイチ。スロベニアは守りを固め、パスミスを拾ってはカウンターを狙う展開。7分、リュビアンキッチからビルサがミドルシュートイングランドのGKは初戦で手痛いミスをしたグリーンに代わって、第2戦からジェームズ。このセーブを皮切りにこのゲームを通じて手堅いプレーを披露した。
 ゲームは次第にイングランド・ペースになる。10分、G.ジョンソンの大きなサイドチェンジにルーニーがクロスを送るが、走り込んだジェラードには惜しくも渡らない。12分、ランパードのFKはGKがセーブ。スロベニアのGKハンダノビッチも好プレーを見せる。15分、ルーニーのスルーパス。18分にはこぼれ球を拾ってルーニーがシュート。さらにCKにテリーがヘディングシュートを狙うが、DFがクリア。
 スロベニアも逆に20分、コレンがドリブルからシュート。21分にはビルサのCKからのこぼれ球をセザールがヘディングシュートするが、GKジェームズが好セーブ。そして23分、このゲーム、J.コールやライトフィリップスのような速さはないものの、強さを感じるプレーで右サイドにしっかり拠点を作ったミルナーがゴール前にクロスを送ると、デフォーが飛び込み、待望の先制点を挙げる。
 これでますます攻勢に立つイングランド。27分には同じミルナーからのクロスをデフォーとGKが競り合い、こぼれ球をランパードミドルシュート。30分にはジェラードからデフォーのシュートのこぼれ球をルーニーが落としてジェラードがミドルシュート。しかしGKにセーブされた。
 後半早々、CKからデフォーのシュートと、イングランドが攻勢をかけるが、スロベニアも負けず前からプレスをかけて互角の勝負を挑む。12分、CKからテリーが強烈ヘッド。GKが好セーブ。13分にはランパードのスルーパスに抜け出したルーニーがGKと一対一となる絶好期を迎えるが、シュートは無情にもポストに当たって外れていった。ビデオを見るとGKハンダノビッチの指がかすかにボールに触っている。どうしてもゴールが挙げられないルーニー
 ルーニーもけっして動きが悪いわけではなく、前線でいつものように動いて拠点を作り、しつこくプレスをかけて一瞬のミスを見逃さずボールを追いかけるが、どこか空回りしている印象。それでも落ち込むことなく黙々とプレーを続けるルーニーはやはりすごい。
 しかしイングランドも次第に動きが落ちて、スロベニアの反撃を受ける場面が多くなってくる。23分、バリーのミスからボールを奪い、キルムがクロス。デディッチのポストにノバコビッチがシュート。跳ね返りをデディッチがシュート。さらにビルサ。イングランドDF陣が必死の守り。ボールには当たらなかったが、魂のこもったテリーのダイビングヘッドはイングランド・チームやサポーターの心を鼓舞させた。
 37分、ついにルーニーをあきらめJ.コールを投入。40分にはデフォーに代えてヘスキーを入れ、いよいよ守備モードに入る。しかしJ.コールが必ずしも前線で拠点になれず、スロベニアの反撃を浴びる。45分、ゴールキックからコレンのパス、途中交代のマタブシュのポストプレーにデディッチがシュート。クリアされたところをマタブシュがシュート。あわや引き分け敗退のピンチだったが、かろうじてセーブ。最後はコーナー付近でボールキープして、審判のやや早いタイムアップにも救われる形で1-0の勝利を飾った。
 一方のスロベニアもアメリカの結果次第では決勝トーナメント進出のチャンスがあったが、アメリカがロスタイム、ドノバンの奇跡的なゴールで勝利。結果的には当初の予想どおり、イングランドとアメリカの勝ち抜けとなった。
 D組はドイツの勝利は順当としても、オーストラリアがセルビア相手に2-1で勝ちきったのはすごい。この結果、ガーナが今大会、アフリカ勢初の決勝トーナメント進出を決めた。
 この結果、ガーナがアメリカと対戦し、C組2位のイングランドはドイツと対戦。さらに勝ち上がってもメキシコ・アルゼンチンの勝者との対戦ということで、27日のベスト16の対戦は見逃せない戦いになる。
 ついでにベスト16の予想をしておこう。韓国vsウルグアイウルグアイの堅守とフォルランソアレスが爆発し、3-0でウルグアイの勝利。ガーナvsアメリカはグループリーグの勢いを駆ってアメリカが2-0で勝利。さらに準々決勝でウルグアイも1-0で破って初のベスト4進出。
 一方のグループはどんな結果になってもおかしくないが、ここは勝手な希望を述べると、アルゼンチンvsメキシコは3-1でアルゼンチン。イングランドvsドイツは2-1で勝利。そしてアルゼンチン・イングランドのベスト8での対戦は、マラドーナの子(本当はアグエロが実の養子だけど)マラドーナに神が再臨し、2-0でアルゼンチンが勝ち上がるというのはどうだろうか。
 いずれにせよ期待がいよいよ高まってきた。さて今日は日本vsデンマーク戦。この熱狂の中に日本も加わることができればどんなにすばらしいことだろう。