とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

日本はやっぱり内弁慶? セルビアの鉄壁CBコンビを破れず、0-2で敗戦。スタンコビッチ代表引退に華を添えた?

 ヨーロッパ遠征2連戦の初戦はW杯敗退が決まったセルビアが相手。スタンコビッチの代表引退ゲームでキックオフ前からお祝いムード満点。ゆるーい雰囲気が場内に流れていた。そして12分、先発したスタンコビッチが交代する。両チームの選手がピッチに並び、長友にはおじぎパフォーマンスを披露。本格的にゲームが始まったのはその後からだった。
 15分、FKからCHラドバノビッチのクロスにCBナスタシッチがヘディングシュート。GK川島がセーブするが、つなぎでミスをしてCHラドバノビッチがミドルシュート。前半序盤はセルビアが会場の後押しを受けて攻め込んでいく。特に中盤のプレスが厳しく、日本はなかなか攻撃の形を作れない。
 21分、CB吉田のフィードに右SB内田が走り込むが、左SBトモビッチが追う。内田が倒れPKをアピールするも取ってくれない。逆にセルビアは25分、OHタディッチからのダイアゴナルなパスにCFジョルジュビッチが走り込む。CB吉田が先に追い付いたが、クリアが弱い。ジョルジュビッチに拾われ、クロスを左SHトシッチがシュート。右SB内田がナイスブロック。最後はGK川島が何とか抑えた。
 日本がチャンスをつかむのはようやく前半31分。左SH香川の縦パスをOH本田が受けて、横パスをCH長谷部がスルーパス。香川が飛び出してシュートを放つも、GKストイコビッチがブロック。しかしここから日本がペースを握り、押し込んでいく。それでも38分にはCHラドバノビッチのFKを右SHバスタが落とし、CBイバノビッチがシュート。セルビアの攻撃も息を抜けない。日本は39分、CH長谷部のスルーパスにCF柿谷が飛び出すが届かない。42分、CB今野の縦パスをOH本田がダイレクトでスルーパス。しかし香川に渡らず。45分、本田のFKもGKストイコビッチがナイスセーブ。スコアレスのまま前半を終えた。
 後半も日本が速いプレスからペースを掴んでいく。9分、右SH岡崎とのパス交換からCF柿谷がシュート。GKストイコビッチがナイスセーブ。10分、OH本田のクロスに右SH岡崎がヘディングシュート。12分にはCF柿谷から右SH岡崎、さらに右SB内田とつなぎ、クロスにCH遠藤がミドルシュート。だが枠に入らない。
 日本が押し込んでもゴールを決められずにいると14分、右サイドのFKから右SBルカビナが駆け上がり、中へパス。右SHバスタが受けて反転して切れ込みクロス。OHタディッチがシュート。セルビアが先制ゴールを挙げた。
 直後15分、セルビアはCFシュチェポビッチ、左SHジブコビッチ、CHミリボイェビッチを投入。日本は21分、長谷部に代えて細貝。23分、柿谷に代えて清武を投入。岡崎をCFに上げる。日本が攻めていくが、イマイチ連携がつながらない。香川の動きにキレがないと感じるのは思い込みだろうか。
 26分、本田のスルーパスに左SH香川が走り込み、クロスにCF岡崎がシュート。だが枠を外す。セルビアチェルシーとマンCでレギュラーを張るイバノビッチナスタシッチのCBコンビが強力。鉄壁の守備を破れない。41分、乾を投入すると、43分には乾が左サイドから持ち込んでシュートを放つが、枠に入らない。逆にアディショナルタイム1分、カウンターから左SHジブコビッチがドリブルで駆け上がり、大きなサイドチェンジをCFシュチェポビッチが折り返すと、途中交代のCHヨーイッチが飛び込んでシュート。ダメ押しの追加点を入れて、2-0でセルビアが勝利した。
 ゲーム後のインタビューでザッケローニ監督が「日本の良さと悪さの両面が出た」と言っていたが、攻めてもゴールが奪えず、カウンターから2失点。守備のもろさと決定力不足の欠点をアウェイゲームでまた露呈してしまった。これで悲観する必要はないだろうが、香川と本田のタイミングにズレが見られるのが気掛かりだ。次のベラルーシ戦ではもう少し安心させてほしいが、中継がない!? いいニュースを期待したい。