とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

首位アーセナルが19位クリスタルパレスに大苦戦。強豪との連戦を前に不安を感じるゲーム。

 プレミアリーグ首位を走るアーセナルと昇格後1勝7敗で19位と低迷、監督が交代したクリスタルパルスの対戦。序盤からアーセナルが圧倒する。3分、右SBサーニャのクロスにCFジルーがヘディングシュート。だが8分、CHフラミニが足の不調を訴えてグナブリーと交代する。ここから少しアーセナルのバランスが変化してきたかもしれない。
 14分、クリスタルパレスがカウンターから左SHトーマスのクロスに右SHバナンがヘディングシュート。これがクリスタルパレス初めてのシュート。アーセナルも17分、OHエジルが右SHグナブリーとのパス交換からスルーパスに抜け出すが、シュートは打たずにクロス。CFジルーに届かない。
 それでもアーセナルはいつものように小気味よくパスを回して隙を窺う。対するクリスタルパレスもしっかりブロックを作って守るかと思えば、前からプレスをかける。その戦う姿勢にクリスタルパレスのサポーターからは大きな拍手が送られる。9年振りにプレミアリーグに昇格してアーセナルと対戦できる喜びを感じている様子。
 するとゲームは次第にクリスタルパレス・ペースとなってくる。28分、FWシャマックがシュート。30分にもシャマックのポストプレーからFWゲディオーラがシュート。アーセナルから今シーズン、クリスタルパレスに移籍したシャマックには期するものがありそうだ。33分、右SHバナンのFKをCHジェディナックが落とし、CBガビドンがシュート。DFブロックのはね返りをバナンがミドルシュートを放つ。
 アーセナルはCHラムジーが絶好調。35分、ラムジーのスルーパスに左SHカソルラが走り、切り返しからクロスを入れるがCFジルーに届かない。38分には右SHグナブリーのスルーパスにCHラムジーが抜け出しシュート。GKスペロニがナイスセーブを見せる。クリスタルパレスも41分、CHジェディナックのクロスにFWシャマックがフリーでヘディング。だが届かない。前半は序盤こそアーセナルが圧倒したが、フラミニの負傷交代以降、次第にホームのクリスタルパレスが勢いを増し、互角の健闘を見せた。
 しかしクリスタルパレスの健闘も後半開始早々、つまらない軽率なプレーでおじゃんになる。開始1分、右SHグナブリーがドリブルでPA内に進入すると、前線から守備に戻ったFWゲディオーラのスライディングした後ろ足がグナブリーの足を払ってしまう。PK。これをアルテタが落ち着いて決めて、アーセナルが先制点を挙げた。
 その後はアーセナルがペースをつかむ。5分、OHエジルからCFジルーのスルーパスに右SHグナブリーが抜け出しシュート。8分、右SBサーニャのクロスにCFジルーがヘディングシュート。だが枠に飛ばない。クリスタルパレスは11分、左SBモクシーがFWゲディオーラとのパス交換からシュートを放ったが、GKシュチェスニーがセーブした。
 そして20分、カウンターでFWシャマックがドリブルで抜け出そうとしたところをCHアルテタが競り合い倒してしまう。一発レッドカード。これでアーセナルは一人少ない体制。CH二人を欠いて、グナブリーに代えてウィルシャーを投入する。
 すると今度はクリスタルパレスが攻勢をかける。29分、右SBウォードがCHデイガコイをポストに中に走り込み、強烈なミドルシュート。バーを叩く。続くCKからバナンがクロスを入れると、GKシュチェスニーが弾いたボールにCHジェディナックが強烈なボレーシュート。GKシュチェスニーがスーパーセーブ。その後もクリスタルパレスが押せ押せで攻めていく。
 しかし30分を過ぎると守備を固めるアーセナルに次第にクリスタルパレスの運動量が落ちていく。FWゲディオーラも足を攣ってケベに交代。そして42分、途中交代の右SHモンレアルからカウンターで前線へ長いパス。CFジルーが左に流し、CHラムジーが走り込んでふわっとしたクロスにジルーがヘディングシュート。ダメ押しの2点目を入れ、これで勝負あった。2-0でアーセナルが勝利した。
 しかし、ウォルコットポドルスキの攻撃陣に加え、フラミニの負傷、アルテタのレッドカードと守備的な中盤も手薄になる。ラムジーが絶好調とはいえ、これから始まるチェルシーリバプールドルトムントマンUの4連戦は大丈夫かと気になる。宮市が出場してチームの危機を救う活躍をするといいのだけれど。グナブリーにベンチ外へ追いやられるようではそれも無理かな。