とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

グランパス、2ヶ月振りの勝利でJ1残留を決める。アルディージャの負け癖に何とか勝たせてもらった感じ。

 6ゲーム勝ちなし13位のグランパス対5連敗中の12位アルディージャの対戦。絶不調のチーム同士だが、グランパスは何とかパスを回そうとボール保持率を高く、アルディージャはきっちり3ラインを作って、お互い好調だった時のサッカーを思い出そうと積極的なサッカーを展開した。だが、グランパスのパスが続かない。パスを受けてもワントラップしてパスの出し手を探すシーンが多く、なかなかスムーズにパスが回らない。
 アルディージャは堅い守備からカウンター狙い。7分、左SHチョ・ヨンチョルミドルシュートがバーを叩く。グランパスも17分、右SB田中隼磨のクロスのクリアをFWケネディがシュート。18分には右SH小川がミドルシュートを放つ。28分、左SH玉田のドリブルから左に展開。FW永井のクロスに玉田が胸トラップからシュート。だがDFがブロック。直後のCKから永井のパスをCB闘莉王が落とし、増川が飛び込む。GK北野にセーブされたが、次第にグランパスの攻撃が形になってくる。32分にはCHダニルソンミドルシュート
 しかし37分、上田のCKにPA外側で待つ完全フリーのノヴァコヴィッチボレーシュート。これがきれいに決まり、アルディージャが先制した。あの位置の選手をフリーにしてはまずいだろ。前半終了間際44分、グランパスも反撃、左SH玉田の縦パスを右SH小川が落とし、FW永井がシュート。しかしケネディの背中に当ててしまう。前半は1-0とアルディージャのリードで終えた。
 反撃したいグランパスは後半初めからCH中村に代えて田口を投入。4分、FWケネディのドリブルからクロスに右SH小川がシュート。11分、SH玉田を起点にSH小川が左に流し、FW永井がシュート。CB闘莉王が再三前線に上がっては攻撃参加。だがその隙を突いてアルディージャが反撃。右SH渡邉のフィードにFWズラタンが抜け出し、CB増川をかわしてシュート。ポストを叩く。さらにはね返りをズラタンが戻し、左SHチョ・ヨンチョルがシュート。CB増川が身体を張ってブロックした。
 16分、グランパスは永井に代えてCBダニエルを投入。闘莉王を前線に上げる。アルディージャも19分、チョ・ヨンチョルに代えてCHニールを投入。しかし守備を固めるこの交代が裏目に出る。22分、右SB田中隼磨のクロスをFWケネディが落とし、FW闘莉王がシュート。グランパスがついに同点に追い付いた。
 その後はグランパスが押せ押せになるがなかなか崩し切れない。すると30分、小川に代えて藤本を投入。31分、CH田口がミドルシュート。GK北野がファインセーブ。さらに左SH藤本のクロスからFW闘莉王がヘディングシュート。ライン上で左SB下平がヘディング・クリアする。32分には右SB田中から頭を越えるスルーパスにFWケネディが飛び出すが、GK北野が抑える。逆に37分、右SH高橋のサイドチェンジをCFノヴァコヴィッチが落として左SB下平が走り込む。何と闘莉王がブロック。
 その後はオープンな攻め合いとなったが、チョ・ヨンチョルを下げたアルディージャは攻撃にイマイチ迫力がない。そして41分、右SB田中隼磨のクロスをケネディが落とし、FW闘莉王がシュート。先制点と同じ形で勝越点をゲットした。その後は長いアディショナルタイムを何とか守り切ってグランパスが2ヶ月振りの勝利。ヴァンフォーレの引分けもあり、アルディージャ共々、今節でのJ1残留を決めた。
 それにしてもグランパスは良くも悪くも闘莉王が守備に攻撃に全てをカバーする。結局そういう戦い方しかできないからこそ、監督を交代することになったのだと思う。残り5試合はストイコビッチのためのゲームかもしれないが、本当は早く新しいグランパスのサッカーを見たいと思っている。新監督はいったい誰になるのだろう。