3位ながら1ゲーム少なく勝ち点差3。得失点差で上回り、優勝に最も近いマンチェスター・シティ。だが残り3ゲーム中、最も強敵なのが5位エバートン。CL出場権確保も可能な順位だ。
序盤、マンCが勢いよく攻め込むが、これをしっかり受け止めると次第にエバートンが押し返していく。6分、CFルカクから左に流し、左WBベインズのクロスにFWネイスミスがシュート。エバートンはジャギエルカをセンターに据える3バック。ベインズとコールマンが両WBに張り、FWはルカクとバークリー、ネイスミス。この3人がポジションをチェンジして前線で駆け回る。
そして11分、左WBベインズのクロスをFWネイスミスが落とすと、FWバークリーがダイレクトでミドルシュート。これが見事にゴールに吸い込まれ、エバートンが先制した。その後もエバートンがのびのびプレーする。
このままエバートンが勝利すれば面白い、と思ったら23分、左SHナスリが中盤底まで下がると縦パスを、トップ下まで上がったCHヤヤ・トゥーレが受けてスルーパス。FWアグエロが抜け出し、GKハワードのニアを抜くシュート。マンCがあっさりと同点に追い付いた。
しかしこのプレーでアグエロが内股の内転筋を痛め、28分にCHフェルナンジーニョと交代する。代わりにトップ下に入ったのはヤヤ・トゥーレ。これはこれでかなり脅威。マンCが次第に押し込んでいく。そして43分、CHフェルナンジーニョのスルーパスにCFジェコが抜け出しシュート。今度はGKハワードがセーブ。だがはね返りを右SHミルナーが拾うと、クロスにCFジェコが高いヘディングシュート。前半のうちにマンCが逆転してしまった。
後半1分、エバートンもFWバークリーのドリブルからFWネイスミスがシュートを放つ。だがGKハートがわずかに触り、ゴールを守る。惜しい。これが決まっていれば、と思う間もなく3分、CHフェルナンジーニョから左に展開、左SHナスリのクロスにCFジェコが合わせる。ゴール。後半早々に3-1とマンCが突き放してしまう。
エバートンは後半に入り、プレスが甘い。マンCがボールを持つとズルズルと下がってしまい、マンCの攻勢にさらされる。エバートンが攻め込めば、マンCはがっちり守備を固め、カウンターを狙う。勝者のサッカーを展開。
ところが20分、左WBベインズがきれいなクロスを入れると、CFルカクがダイビングヘッド。見事にネットに突き刺してエバートンが1点差に縮めた。21分、エバートンはCBジャギエルカに代えて右SHデロウフェアを投入。4-4-2に戻し、バークリーをCHに下げて、オズマンを左SHに上げる。マンCもヤヤ・トゥーレに代えて左SHコラロフを投入。さらに29分にはナスリに代えてダビド・シルバを投入。ミッドウィークのゲームに備えて選手を温存する。
エバートンは42分、CHバークリーがドリブルで仕掛けてゴール前に迫る。DFがクリアすると今度は右SHデウロフェウが拾ってドリブルからシュート。しかしこれもGKハートがファインセーブで抑えた。6分と長過ぎるアディショナルタイムも結局このまま。3-2でマンCが勝利し、また一歩、優勝に近付いた。
序盤はエバートンが元気がいいと思ったが、終わってみれば優勝を狙うチームとの差は大きかった。残り2ゲーム。マンCはこのままの勢いで優勝まで突っ走っていきそうだ。心情的にはリバプールに勝たせてやりたいけど、今のマンCに死角はなさそうだ。