とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

Jリーグ 第2ステージ第5節 レッズ対ヴァンフォーレ

 TVではレッズ対ヴァンフォーレ戦を放送していたので、録画して観た。第1ステージを圧倒的な強さで優勝したレッズ。だが、第3節でサンフレッチェに敗戦してから前節ではグランパスにも負けて連敗。通年の勝ち点もサンフレッチェに抜かれて、第2ステージは13位に甘んじる。けっして悪いサッカーをやっているとは思わないが、対戦相手がレッズ対策をしっかりと講じてゴールを許さない。ヴァンフォーレも佐久間監督に交代後は守備の組織を強化。結局レッズは流れの中では最後までゴールを挙げることができなかった。そしてカウンターでの失点。失点が多くなっていることの方がレッズにとっては問題かもしれない。
 前半5分、ヴァンフォーレの左SH伊東が左サイドを切れ込みクロスを入れると、いったんはDFがクリアしたもののGK西川とDF岡本の連係ミスから一瞬ピンチを招く。森脇の出場停止で右CBに岡本を起用。結局これがゲームの結果を左右した。
 前半しばらくはヴァンフォーレがパスをつないで押し込む時間が続く。しかしレッズも14分、CH柏木のCKからCH阿部勇樹がヘディングシュートを放つと、その後はレッズ・ペースで攻め込んでいく。16分にはCB那須の縦パスをCF興梠が落とし、右FW高木がミドルシュート。バーを叩く。33分には左WB宇賀神のクロスにCF興梠がヘディングシュート。そして38分、CB岡本がPA内に侵入してシュートを打ったところに左WB阿部翔平がスライディング。ボール・ストップを狙ったスライディングだったが、ボールとともに足をはね返したところがPKの判定。少し厳しすぎると思ったが、これをCH阿部勇樹が決めてレッズが先制した。
 レッズが両WBを挙げて押し込み、ヴァンフォーレが5-4-1のラインを作って守る。この態勢が後半に入っても続く。1分、CB岡本のクロスに左FW武藤がシュート。3分にはヴァンフォーレの左WB阿部翔平のFKに右WB橋爪がヘディングシュート。しかしその後はレッズが押し込む。11分、CH阿部勇樹のクロスを左FW武藤が落とし、右WB関根が中に切れ込んでシュート。しかしGK河田がナイスセーブ。17分、右FW高木のCKをGK河田がパンチングではね返したところをCH柏木がミドルシュート。20分、CH柏木の縦パスから左FW武藤がスルーパス。CF興梠がシュートを放つが、これもGK河田が止めた。ファインセーブ。
 しかしそこからヴァンフォーレがカウンターを繰り出す。CH下田のフィードに左SH伊東が抜け出すと、CB岡本をかわして中に切れ込みシュート。一瞬のカウンターでヴァンフォーレが同点に追い付いた。
 これで焦ったのはレッズ。22分、足を痛めたCB岡本に代わってCH青木を投入し、阿部勇樹をCBに下げると、28分にはCH柏木に代えてCFズラタン。さらに32分には興梠に代えてFW梅崎を投入する。武藤は青木と並べてボランチに下げる。一方、ヴァンフォーレは34分、右WB橋爪に代えてFW阿部拓馬を投入。5バックでしっかり守りつつ、前線でカウンターを狙う。34分にはDFからのフィードをCFバレーが落とし、右WB稲垣が中に切れ込んでCH下田がミドルシュート。38分には阿部拓馬ミドルシュートを放つ。CKから阿部拓馬のヘディングシュート。
 さらに39分にはCFバレーに代えて盛田を投入。バレーも一人前線でよくがんばった。41分、阿部拓馬がドリブルからシュート。43分にはCHマルキーニョス・パラナに代えて保坂。とにかくしっかり守っていく。レッズもアディショナルタイム1分、CH武藤の縦パスを右FW梅崎が落とし、CFズラタンがつないでCB槙野がボレーシュート。しかしGK河田がスーパーセーブでゴールを許さない。気がつくと槙野を最前線に上げていた。しかしAT5分にはまたも阿部拓馬がドリブル、シュートを放つ。
 結局、同点に追い付かれてからは、レッズが押し込むもののヴァンフォーレの最終ラインに5人の選手が並び、大して動きもなく、チャンスも作れない。逆にヴァンフォーレのカウンターに手を焼いて、そしてそのまま時間が過ぎ去った。1-1。ドロー。佐久間監督の術中に嵌った。
 これではまるでシンガポール戦の日本代表。PKでしか点が取れず、押し込んで前線に攻撃的選手が張り付いたまま動きも工夫もない。年間総合勝ち点もサンフレッチェに3点の差を付けられ、3位FC東京との差も4に縮まった。第1ステージ、圧倒して優勝した姿はそこにはない。このまま寝たレッズは起こさない方がJリーグ全体も面白くなる。