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とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1リーグ第17節 アントラーズ対アビスパ

 前節フロンターレの不覚により首位に立ったアントラーズ。このゲームに勝てば第1ステージ優勝。だが相手は前節フロンターレを苦しめたアビスパ。心の中ではアビスパの健闘を期待したが、アビスパにそこまでの実力があるわけではない。昌子とカイトを出場停止で欠くアントラーズだったが、かつての常勝軍団としてのスピリットがチームの中に根差している。そこが優勝経験のないフロンターレとの違い。落ち着いてゲームを運び、しっかりと勝ち切った。アントラーズ、第1ステージ優勝おめでとう。

 アビスパは出場停止の亀川に代わって左SB古部が先発した以外は前節フロンターレ戦と同じメンバー。前節同様、序盤から積極的に攻めてきた。5分、右SH城後のスローインから左SH金森が抜け出し、クロスにFWウェリントンボレーシュート。絶好のチャンスだったが、枠を外す。アビスパも前節の無心さとは違う。これが決まっていれば前節の再現もあったかもしれないが、やはり2試合続けては難しい。

 その後もアビスパが運動量多く攻めていくが、アントラーズは落ち着いている。そして16分、左SB山本がPA内にドリブルで仕掛けてシュート。GKイボムヨンがナイスセーブで弾き出す。少しずつアビスパ・ゴールに迫っていく。20分には右SH遠藤のスルーパスにFW土居が抜け出してシュート。GKイボムヨンがわずかに触って弾き出す。次第にアントラーズ・ペースになっていく。

 そして27分、右SB西のスルーパスに抜け出した右SH遠藤にGKイボムヨンが飛び出してクリア。これで得たCKを柴崎が蹴ると、左SB山本がヘディングシュート。これが決まり、ついにアントラーズが先制点を挙げた。山本修斗はこうした膠着した状況の中でのセットプレーに本当に強い。何度同じシーンを見たことか。さらに37分、中盤で右SH杉本とCHダニルソンが交錯してこぼれたボールをCH柴崎が拾ってドリブル。これで迫ったカウンターの後、いったん作り直して右SH遠藤の縦パスにFW金崎が走り込む。うまくDFをかわしてクロスを入れるとFW土居が押し込んだ。追加点。前半でアントラーズが2-0とリードした。

 こうなるとアントラーズは強い。アビスパも必死になって反撃するが、落ち着いてあしらっていく。8分、左SB古部のクロスに右SH城後が走り込むが、GK曽ヶ端がキャッチ。20分、ダニルソンの強烈なFKもGK曽ヶ端が正面でキャッチした。アントラーズは無理せず攻める。21分、曽ヶ端からのフィードを右SB西が落とし、右SH遠藤がドリブルで運んで左に流して左SH杉本がシュート。しかし枠を捉えられない。

 アビスパは22分、右SH平井と左SH坂田を投入。城後をボランチに下げる。31分、左SH坂田からのパスを受けたFW邦本が縦パス。FWウェリントンがヘディングシュートをするが、枠を捉えられない。32分にはFW邦本に代えてOH為田を投入。しかしアントラーズは33分、杉本に代えてCH永木を投入。しっかりと守備ブロックを作ってアビスパの攻撃を受け付けない。41分、スローインからOH為田がミドルシュートを放つも枠の外。逆に44分、CH柴崎のクロスにFW金崎がヘディングシュート。アディショナルタイムには今節で退団するFWジネイとCB青木を投入。最後まで守り切ってアントラーズが勝利した。2-0。

 盤石のゲーム運び。けっして派手ではないが、着実に勝利を手繰り寄せる。これは第1ステージの戦い方と同じ。一時はレッズやフロンターレに勝ち点で大きく離された時期もあったが、落ち着いて勝利を積み重ね、最後は6連勝で優勝にたどり着いた。石井監督が「若い選手にとっていい経験になる」と言っていたがまさにそのとおりだ。

 しかし来週にはすぐに第2ステージが始まる。フロンターレとの勝ち点差はわずかに1。年間優勝を考えると、とりあえずチャンピオンシップへの出場権を手に入れたことは大きいが、昨シーズンを見ても後期の成績が年間優勝につながる可能性が高い。その意味でも監督を筆頭にステージ優勝で浮き立つことは全くなかった。その点も頼もしい。だが第2ステージに期すのはどのチームも同じ。また新しい戦いが次節から始まる。