とんま天狗は雲の上

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ブンデスリーガ第26節 シャルケ対ドルトムント

 今朝未明に行われたハンブルガー戦では今季初ゴールを挙げて好調ぶりをアピールした香川。そのゲームはまた後日観るとして、まずはシャルケとのルールダービーを観戦した。香川は3-4-3の右のFWとして先発。オバメヤン、デンベレやCHカストロらと頻繁にポジションチェンジをしつつ巧みにドルトムントの攻撃をリードしていった。対するシャルケはゴレツカをトップ下に置く4-2-3-1。ホームでのルールダービーに序盤から積極的に攻めていった。

 4分、まずがドルトムントの左FWデンベレがドリブルで仕掛けて、DF二人を抜いてゴール前へ。最後はパスをDFに奪われたが、ルールダービードルトムントの選手の意識も高い。シャルケは5分、左SBケーラーがドリブルからクロス。CFブルクシュタラーがシュートを放つ。11分にはOHゴレツカのFKがゴール左へ。さらに14分、左SHシュポモティングがミドルシュートを放つ。

 対するドルトムントはしっかりとパスをつないでゲームを作っていく。21分、左WBシュメルツァアーのカットから縦パスにCFオバメヤンが狙い澄ましたスルーパス。左FWデンベレのシュートはGKフェールマンに弾かれたが、右FW香川が拾ってクロス。DFがブロックした。香川の動きがいい。26分、シャルケの右SHカリジュリのFKはわずかにポストの右。ボール保持率で負けるシャルケはカウンター、そしてセットプレー頼み。ドルトムントは30分、右CBピシチェクのロングスローから左FWデンベレミドルシュート。わずかに右。34分には右サイドでスローインを受けた右FW香川がダイレクトでスルーパス。CFオバメヤンが抜け出してシュートを放つが、GKフェールマンがブロックした。

 香川がイキイキとプレーをしている。下手に中盤に下がることもなく、DFの間でしっかりとボールを受けて、ピッチ全体をよく捉えたキラーパス。先日の代表戦よりもさらにやりやすそうだ。42分には左WBシュメルツァーのパスカットからCFオバメヤンがミドルシュート。これはDFにブロックされる。ここで前半を折り返すが、ドルトムントはプレスも早く、ゲームを支配した。

 後半1分、右FW香川が右足アウトサイドで見事なスルーパス。惜しくも走り込んだCFオバメヤンに通らなかったが、すばらしいパス。その後もドルトムントのプレスが早く、ペースを掴んでいく。それでも8分、シャルケはOHゴレツカが長躯ドリブル。クロスからCFブルクシュタラーがシュート。しかしこれはGKビュルケが抑える。するとそこからカウンター。左FWデンベレがドリブルで運び、ギリギリのタイミングで右FW香川が飛び出すと、GKを前に横に流してCFオバメヤンがシュート。ついにドルトムントが先制点を挙げた。

 反撃したいシャルケは12分、右SHカリジュリのCKからCBヘヴェデスがヘディングシュート。GKビュルケがナイスセーブ。ドルトムントも13分、右FW香川のスルーパスにCFオバメヤンが抜け出し、GKと一対一。しかし横に流したパスはDFがクリアした。残念。シャルケも23分、左SBケーラーのクロスに右SHカリジュリがニアに飛び込んでシュート。しかしDFにブロックされた。ホームで負けられないシャルケは25分、CHスタンブリに代えてマイアー。右SBコケに代えてシェプフを投入する。

 しかしゲームはドルトムント・ペース。28分、CFオバメヤンのクロスに右FW香川が走り込むが、わずかに届かない。ドルトムントは右WBポスラックに代えてゲレイロを投入。29分、右FW香川のスルーパスに走り込んだ左FWデンベレミドルシュートはポストを叩いてはね返った。そして32分、右SHカリジュリのCKがファーに流れたところをCHベンタレブが拾ってパス。OHゴレツカが落とすと、左SBケーラーがミドルシュート。これが決まり、シャルケが同点に追い付いた。

 ドルトムントはゴールの前から腰を痛めてピッチサイドに離れていた左WBシュメツツァーに代えて右WBエムレ・モレを投入。パスラックを左WBに回す。さらに勝ち越したいシャルケは40分、CFブルクシュタラーに代えてフンテラールを投入。ドルトムントは42分、右FW香川を下げてプリシッチを投入する。45分、CHカストロから左に流して、左WBゲレイロのクロスに右FWプリシッチがスルーパス。しかしデンベレがシュートを空振り。アディショナルタイム3分、左SHシュポモティングのクロスがCBバルトラの手に当たる。しかし主審はPKを取らない。4分には右SBシェプフのクロスからCFフンテラールが反転シュート。しかしこれはDFがブロックした。そしてタイムアップ。ルールダービーは1-1のドローで終わった。

 ゲーム序盤、そして同点に追い付いて以降はシャルケが押した時間もあったので、結果的にはある程度納得できる結果ではあるが、ドルトムントは香川を中心にゲームを支配した。終盤には中盤底まで下がってパスを受ける場面もあったが、下がり過ぎることもなく、カストロとの連携もよかった。そして何本ものキラーパス。ゴールこそデンベレのスルーパスに香川自身が抜け出したものだが、香川のスルーパスをオバメヤンやデンベレが決めていればというシーンも多い。そしてオバメヤンやデンベレのクロスにゴール前まで飛び込んでいくシーンもよく見られた。今はゴールへの意識も高い。これは次のハンブルガー戦もすぐに観なくては。