とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ラ・リーガ第22節 エイバル対セビージャ

 先週に続いて、ラ・リーガのゲームを観戦した。乾はスペインに来て、定位置を確保し、非常に頑張っている。これまでその姿を見たことがなかったが、初めてエイバルのゲームを観戦した。相手は6位のセビージャ。でも、知っている選手はノリート位かな。コパ・デル・レイから中2日。冬の移籍で獲得した3人が先発をしている。一方のエイバルも乾以外、知っている選手はいない。ディオプ、アンヘル位は見たことがあったかな。乾は定位置左SHでこの日も先発出場だ。

 開始41秒。エイバルがCBアルビージャのフィードにFWキケ・ガルシア走り込み、仕掛けてシュート。これが決まり、早々に先制点を挙げた。セビージャのDFの詰めが甘い。すると、その後はエイバル・ペース。8分、新加入の右SHオレジャーナのクロスに左SH乾がシュート。しかしFWキケに当たる。11分、左SBアンヘルのCKから右SHオレジャーナがミドルシュート。FWキケが少し触ってコースを変えたが、GKリコがセーブした。

 エイバルの前線からのプレスが早い。左SH乾もGKまで積極的にプレスをかけていく。そして17分、右SBペーニャのフィードをFWシャルレスが落とし、左SH乾がドリブル。左サイドを駆け上がって戻すと、左SBアンヘルのクロスに右SHオレジャーナがシュート。エイバルが追加点を挙げた。20分にもFWシャルレスがボレーシュート

 なかなか攻撃で形が作れないセビージャだったが、22分、左SHサンドロ・ラミレスがPA内へ仕掛けると、縦に出したパスが詰め寄ったCHダニ・ガルシアの手に当たる。PK。これを右SHサラビアが決めて、セビージャが1点を返した。しかしエイバルのペースは変わらない。23分、FWキケ・ガルシアが右に流すと、右SHオレジャーナのクロスにFWキケ・ガルシアがヘディングシュート。GKリコがファインセーブ。さらにその流れから左SH乾がミドルシュートを放つが、これはポストのわずか左に外れた。

 しかし32分、左SH乾が左サイドから積極的な仕掛け。DFの間を抜けようとしてCKになると、左SBアンヘルのCKにCBラミスがドンピシャのヘディングシュート。エイバルが3点目を挙げる。3-1。セビージャも34分、右SBラユンのクロスにCFベン・イェデルがヘディングシュートを放つも、GKドミトロビッチがナイスセーブ。42分には左SH乾から右サイドへきれいなサイドチェンジのパスに、右SHオレジャーナがクロスを入れるが、FWシャルレスがシュートミス。44分、CBアルビージャのFKはバーの上。前半は3-1。エイバルのリードで折り返した。

 後半になってもエイバルのプレスが早い。セビージャは8分、CHメサに代えてバネガを投入。これで少しセビージャもボールが持てるようになってきた。しばらくは互角の展開。しかし16分、セビージャのCBラングレのCBパレハへのパスを右SHオレジャーナがカットして持ち込みシュート。エイバルが決定的な4点目を挙げる。新加入のオレジャーナが大活躍。セビージャは18分、OHノリートのクロスに右SHサラビアがシュート。ポストを叩く。さらにはね返りをCHエンゾンジが前に送ると、CFイェデルがヘディングシュート。しかしGKドミトロビッチがナイスセーブした。

 セビージャは21分、左SHムリエル。30分には右SHサラビアにかわってヘスス・ナバスを入れるが、エイバルの早いプレスの前に攻撃が活性化しない。エイバルも30分にはFWシャルレスに代えてOHエスカランテを入れて4-2-3-1にすると、36分にはCHディオプに代えてジョルダンを投入する。38分、CBアルビージャがFKを直接決めて、エイバルが5点目。そしてタイムアップ。5-1。エイバルがセビージャに圧勝して7位浮上。6位セビージャとの勝ち点差も1に詰まった。

 左SH乾は的確なポジショニングでバランスを取って、左SBアンヘルの攻め上がりやFW陣との連携もいい。右SHオレジャーナが活発に動き回り、シュートも積極的に放って、この日も2ゴールを決めただけに、乾の動きも気になるところだが、乾は乾で、その的確なバランス感覚の中でメンディリバル監督に認めてもらっているのだと思う。契約交渉も順調とのこと。エイバルに欠かせない選手になっている。

葬儀が終わって、自動車事故。

 やはり葬儀があって疲れていたのだろうか。葬儀の後、親戚の人たちを最寄りの駅まで送った時に、駐車しているクルマの間隔が狭いなとは思いつつ、2台のクルマの間に停めたところ、助手席後部に乗せたおばさんの開いたドアが隣のクルマに当たってしまった。

 あや! と、隣のクルマから運転手が降りてくる。60歳過ぎくらいの職人風の男性。私もあわてて降りると、ぶつけた相手のクルマを確認。塗装は剥げていないが、少し凹んでいる。他の同乗者もいたので、穏便かつ迅速に処理をしたく、名刺を出して、自宅の電話番号を記入して渡す。「申し訳ありません」。男性曰く、「まだ新車だし、直してほしい」。相手の名刺を見て、「塗装業ですか? どうしましょうか」「うちでは自動車の塗装はやっていない。知り合いの業者に修理を頼みたい。費用が出たら連絡をする。」「わかりました。よろしくお願いします」。

 ということで、その間、わずか5分くらいで対応し、別れた。最後の同乗者を自宅まで送ると、妻の実家へ帰る道の途中に警察署があった。そこで、警察署の駐車場に停めて、まずは保険会社に電話をした。

 「保険対応は可能だが、修理費用によっては、保険を適用しないこともできる。警察への事故届は被害者も同伴でないと受理してもらえないが、一応、相談してほしい」。ということで、とりあえず警察の窓口に行ったが、電話のとおり、「被害者同伴でなければ受け付けない。必要ならまた来てほしい」と言われた。とは言っても、妻の実家はクルマで3時間。250kmほども離れているので、事故届をもう一度提出に行くというのは厳しい。先方も隣の市から来ていたようで、警察署まで出向いてもらうのも憚られる。それで再び保険会社へ電話をすると、「事故届をなくても保険適用できる場合がある」と言われ、「こちらで先方にお話ししましょうか」と聞かれたが、まずは相手の電話を待つことにした。

 ちなみに私のクルマはドアの端の塗装が少し剥げたかもしれないが、他の傷の方が大きく、全く目立たない。結局、その日は250km離れた自宅まで帰宅した。

 月曜日になって、保険会社から電話があった。状況の確認、そして保険を適用した場合に、その後の保険料がどのくらい上がるかの試算結果を教えてくれた。3段階ダウンで割引表の割合を合計すると、年間保険料の3割位かと思っていたら、事故なしと事故ありの割引表が異なり、試算結果は15万円弱。そんなに変わるのかとびっくり。つまり15万円以下の修理代なら保険を使わない方が得ということ。ほお!

 そしてその日の夕方、先方から電話があった。修理代の見積もりは2万円強とのこと。それなら保険を適用しない方がお得。修理業者から請求書を送ってもらうことにして、電話を切った。もちろんしっかりと謝って。

 今回の教訓。①事故時の修理代金15万円未満であれば、保険適用は見送る方が得。②保険会社は非常に親切。保険適用した場合の上昇額なども教えてくれるし、相手方との交渉なども保険会社に任せることも可能。③警察署への事故届は、被害者・加害者同伴でなければ受理してもらえない。④事故届をしなくても、保険適用をしてもらえる場合がある。

 そして何より今回は、相手に人身への被害がなく、先方も経験を積んだ男性で事務的に対応してもらえたことがよかった。他人を乗せた時には特に、ドアの開閉を考慮すると、狭い隙間に車を止めるようなことはしない方がいい。それが最大の反省点だ。ちなみに心配した同乗者から銀鱈の粕漬が届いた。昨日はそれを焼いておいしくいただいた。2万円の粕漬は少し高いけど、おいしかったし、まあよかったとしよう。早く請求書が来て、費用を振り込み、すっきりしたい。

プレミアリーグ第26節 アーセナル対エヴァートン

 久しぶりにサッカーを観た。スカッとする面白そうなゲームを求め、アーセナルが圧勝した第26節エヴァートン戦を観ることにした。この冬、アーセナルエヴァートンも共に大きな移籍を行った。いや、プレミアリーグ全体として移籍市場が活発だった印象。アーセナルマンUとの間でサンチェスとムヒタリャンの交換トレードが成立した他、ドルトムントからオバメヤンが加入した。かつてのドルトムント・コンビの復活だ。一方、エヴァートンアーセナルからウォルコットが移籍。前節のレスター戦ではさっそく2ゴールの活躍をしている。他にマンCからマンガラ、ベシクタシュからトスンが加入している。アーセナルはさっそくオバメヤンがCFに入り、ムヒタリャンがトップ下。エヴァートンウォルコットが右FWに入る3-4-3の布陣。マンガラも左CBに入った。

 序盤からアーセナルが押し込んでいく。6分、OHムヒタリャンをCBウィリアムズが倒しPA手前でFKを得ると、SHエジルが蹴ったFKはDFに当たって、CHジャカが収める。するとSHエジルの縦パスをCFオバメヤンが右に展開。OHムヒタリャンのクロスにCHラムジーが走り込んでシュート。アーセナルが先制点を挙げた。

 10分にはCHジャカの縦パスからOHムヒタリャンがドリブルで中に切れ込み、ミドルシュート。わずかにポストの左。13分、右SHイウォビのフィードにCHラムジーが走り込み、クロスにCFオバメヤンがシュート。DFがブロックする。そして14分、エジルのCKをCBムスタフィがフリック。CBコシエルニがヘディングで押し込んで、アーセナルが追加点を挙げる。

 アーセナルはポンポンと面白いようにパスがつながって、攻め込んでいく。そして19分、左SHエジルの戻しのパスをSHイウォビが落として、CHラムジーミドルシュート。CBマンガラに当たってコースが変わり、ゴールに飛び込んだ。3点目。

 エヴァートンもようやく22分、右WBケニーのクロスのこぼれを左WBマルティナがミドルシュート。これが初シュート。27分、CFニアッセの縦パスを受けた右FWウォルコットが切り返しからシュート。しかしCBムスタフィがナイスタックルでブロックした。そして32分、SHエジルの縦パスにCFオバメヤンが走り込む。そのまま抜け出して、GKと一対一。しかしシュートはGKピックフォードがセーブした。それでも37分、今度はOHムヒタリャンのスルーパスにCFオバメヤンが抜け出してシュート。ほぼオフサイドかと思われたが、ゴールが認められて4点目。

 40分にもCHジャカのCKに左SBモンレアルのヘディングシュートがポストを叩く。さらにその流れから、OHムヒタリャンのクロスにこぼれを左SBモンレアルミドルシュート。DFがブロックしたが、前半を終わって4-0。アーセナルの一方的な内容で前半を折り返した。

 後半頭からアーセナルは太腿の違和感を訴えていた左SBモンレアルに代えてコラシナツを投入。得B-豚も右CBキーンに代えてOHトム・デイビスを投入。布陣も4-2-3-1に変更する。6分には左SHボラシエがミドルシュート。しかしDFがブロック。7分には右SHウォルコットの絶妙なクロスにCFニアッセがシュートを放つが、ポストに弾かれる。後半、アーセナルは明らかにペースダウン。しっかり守って好機を狙う。

 16分、エヴァートンは右SHウォルコットに代えてカルバート・ルーウィンを投入。たぶん負け試合にウォルコットを温存ということだろう。それでも19分、OHデイビスから左に展開。左SBマルティナのクロスに右SHカルバート・ルーウィンがヘディングシュート。これが決まり、エヴァートンが1点を返す。しかしアーセナルも29分、右SBベジェリンのクロスにCHラムジーがシュート。アーセナル5点目。ラムジーハットトリックを達成した。

 その後はアーセナルウィルシャーエヴァートンが新加入のトスンを投入するなど、交代はあったが、ゲーム自体は大きな動きもなく、というか、私が半分眠っていたせいもあってそのまま終了。5-1でアーセナルが快勝した。

 オバメヤンはドルトムントのような快足を披露する場面は少なかったが、ムヒタリャンとのコンビは健在。エジルもシンプルに絡んで、いい感じで攻撃をしていた。4位との勝ち点差は5とやや遠いが、追い付く可能性は十分にある。一方のエヴァートンウォルコットには可能性を感じたが、守備が崩壊。マンガラを加えても効果は少なかった。リーグワースト4位の失点数を何とかしないと、今後もかなり厳しそうだ。