とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

前橋育英はいいチームだった! けど、アナウンサーはうるさい

 今回の高校サッカーは、地元東海学園が1回戦で佐賀東に7-0で敗れた試合、四日市中央工が2回戦で山形中央に2-0で勝った試合を見た後、準々決勝の前橋育英vs国学院久我山を見た。国学院久我山のFW田邊・川久保コンビを完全に抑えきって前橋育英が圧倒したゲームだ。米田、六平を中心に中盤からの押上げがすばらしく、ほとんどボールを支配してパスもよくつながり、見ていて楽しいゲームだった。
 今日の準決勝、前橋育英vs鹿児島城西は、その前橋育英と今大会得点王まっしぐらの大迫勇也の対戦ということで、楽しみにしていた。開始早々、CKから鹿児島城西の野村がダイビングヘッドを決めたものの、すぐに前橋育英がスクリーンプレイから中美がミドルシュートを決め同点。その後、前橋育英のプレスがよくかかり、うまさを発揮。10分に米田、14分には皆川と続けてゴールを決め、あっという間に3-1とリードした。FW西沢もうまいドリブルを見せ、DFは前半大迫を完全に抑えきっていた。
 ところが22分、DFとGKの連携が乱れた一瞬の隙を野村が狙って3-2。その頃からようやく大迫が本来の動きを見せ始め、ゴール前に迫る。背も高く足技もしっかりしているというので平山をイメージしていたら全然違う。ポストプレーもドリブルも、そして得点感覚もすぐれた逸材。これまで7得点してきた訳がわかる。そして43分、左サイドを駆け上がった松井からのクロスを見事にスライディングシュート。ついに同点。さらに前半ロスタイム、日光が目に入ったかCKをGKが取り損ね、オウンゴールを献上。2点差を追いつき追い越された。
 それでもゲーム内容からいえば完全に前橋育英が上回っていたので、少し運がないかなと後半も前橋応援モードで観戦したが、監督に檄を入れられたか、鹿児島城西のMF陣の動きが格段に良くなってきた。それでも20分過ぎには六平、中美と惜しいシュートを放つが届かず、ついに28分CKから成元に豪快なシュートを決められた。
 それにしても大迫。前半こそ前橋育英のDF陣に抑えられたものの、後半は本領発揮。将来が楽しみだ。前橋育英はチームとしてはこの大会最高のチームではなかったか。うまさと連動した動きで流れるようなパスサッカーを展開していた。
 準決勝第2試合は広島皆実vs鹿島学園。バランスの取れたチーム同士で同じようなサッカーを展開する。しかし次第に広島皆実ペースになり、パスがよく回り出す。35分佐々木、36分浜田、39分・42分金島と続けざまに惜しいシュートを放つが、残念ながら前半は無得点。風が強いようなので、風下になる後半の出来が心配されたが、引き続き皆実が攻勢で、12分に佐々木から右サイドにつなぎ、村田からのクロスを金島がスライディングしてもつれながらシュート。ようやく先制点を挙げた。その後、鹿島ペースの時間帯もあったが、危なげなく広島皆実が勝利。初めての決勝進出を決めた。
 それにしてもこの試合、実況のアナウンサーがうるさい。特定の選手の話題しかせず、惜しいシュートも誰が打ったのか説明すらしない。加えて時間表示も出ない時間が多く、手元の時計で時間を計る始末。日本TVよ、いいかげんに何とかしてくれ。
 これであさっての決勝は、鹿児島城西vs広島皆実。今日のゲームを見る限り、鹿児島城西が大量得点で勝ちそうな感じだけど、高校生はわからない。中1日。体調を整えていいゲームを見せてほしい。やはり大迫くんの活躍が楽しみだ。