とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

人事評価で

 毎年度末に上司が部下の成績を評価する人事評価が行われている。進んだ会社では、部下から上司への評価やグループ評価などの試みもされているのかもしれない。わが社では今年度から、担当者が各自、年度当初に目標を設定し、年度末に自己評価を行い、その結果を上司に報告する方式の試行が行われている。
 この様式には、目標設定時、中間評価時、最終評価時に、上司と部下が面談を行い、その結果を記入する「意見・指導・助言」欄が設けられている。先日、部下からこの書類の提出があり、「意見・指導・助言」欄に何を書こうかと悩んだ。
 上から目線で一方的な批判や助言の押し付けをするわけにもいかず、働きを客観的に評価しつつ、自発的な改善を促すような内容となるよう考えた。
 例えば、今年初めて私のグループに加わった20代の女性には、

  • 全般的によくがんばっていたと思います。
  • 検討した内容をうまく表現する能力やそのためのきめ細かい気配りについてはやや物足りなさを感じました。
  • 仕事はG内のチームワークや関係者との協働により進めるものです。みんなが気持ちよく仕事ができる環境を創ることが、自分の成果を一層高めることにつながります。表現する力、察知する力をより高めることが必要かもしれません。

 中核的な役割を担ってきた40代の男性には、

  • グループの中核として期待以上の働きをしていただいたと感謝しています。
  • 冷静・的確な仕事振りや関係者にきちんとモノを言える点は評価しますが、ミスを恐れ積極性に欠ける点はないでしょうか。「どうしましょうか」ではなく「こうしましょうか」という言葉をもっと聞けるとよかったと思います。
  • 今後はさらにより広い視野と企画力を伸ばすよう心がけてください。

 副グループ長である50代男性には、

  • ○○については熱心な取り組みの結果が成果として現れ、うれしく思います。
  • また、○○についても、グループの取りまとめ役として期待した以上の役割を果たしていただきました。
  • 今後は、○○なども勉強していただくとなおよいかと思います。

 これで、私の思いは伝わっただろうか。言葉で伝えるのも難しいが、文章ではなおさら。今後も続く人間関係を損なわず、かつ各自のパフォーマンスを伸ばし、グループ全体の成果を向上させる。ま、実際には、普段のコミュニケーションが一番大事なんですけど、こうした言葉を直接かける機会はあまりないので、制度として強制的に書かされることにも意味はあるかな、と思う。