とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

グランパス連携未熟 フランターレの堅守を破れず

 行ってきました、フロンターレ戦。ブルザノビッチ三都主の新戦力がどんな活躍を見せるか楽しみだったけど、結論から言えば、連携がまだまだという感じ。
 最初トップ下で起用したブルゾだったが、右サイドに張った玉田が全くボールを触れず、ケネディへの厳しい守備もあって手詰まり状態。ボランチに入った小川もプレスの厳しい中央で何もできず、前半11分には中村と小川の狭い距離でのパス交換をCBの菊池に狙われて、こぼれたボールを拾ったジュニーニョに一気に走られて先制点を献上。ブルゾのトップ下は玉田と小川を全く生かせないということで早々にシステム変更を強いられる。
 玉田をCFに戻し、ブルゾを右に回したが、サイドのタイプではないブルゾはどうしても中央でボールを触りにくる。結局、小川とポジションチェンジして、ボランチに落ち着いてからようやくグランパスの布陣が安定した。それにしても、これまでの練習では何をやってたんだ!
 一方のフロンターレは固い守備が目立つ。ケネディを菊池と伊藤で徹底マーク。前線のチョン・テセの強さにも悩まされるし、ジュニーニョの守備意識も高い。40分には憲剛のキープからきれいなスルーパスを谷口に通されシュートを打たれるが、楢崎のファインセーブで防いだ。44分のチョン・テセミドルシュートも楢崎がセーブ! 後半ロスタイムにも憲剛からレナチーニョに渡ってのシュートを防いでおり、楢崎がいなければあと3点は取られていた!
 グランパス最大のチャンスは前半44分。吉田から小川にスルーパスが通りシュート。その跳ね返りをマギヌンがボレーするもボールが浮いてゴールならず!残念!
 後半3分、村上のクロスに寺田のヘッドは楢崎がセーブ。グランパスケネディをポストに攻勢をかけるもどうしても途中でフロンターレ守備陣に引っかかってしまいシュートまで持ち込めない。16分、小川のクロスは玉田がスパイク!ハンド! あれがケネディだったら届いていたかも。18分三都主からケネディがヘッド。20分にもケネディを囮に小川がヘディングシュートを放つもゴールならず。
 後半20分に竹内に代えて巻を投入。ツインタワーでさらに圧力を強めるが、29分右サイドバックに入った小川とバヤリッツァの間を憲剛が絶妙のスルーパスを通し、ジュニーニョが一瞬のスピードで抜き出てシュート。楢崎も一旦は抵抗したが跳ね返りをジュニーニョに決められてしまった。
 後半35分、玉田のCKからゴール前混戦になったところを吉田が豪快にゴールに蹴り込む。この日最もスカッとした一瞬だったが、吉田が戻りオフサイドでファールの判定。あとでビデオを見たら、確かにそのとおりだったが、現地ではほとんどわからず、場内スクリーンにも一瞬GOOL!の文字が踊った。
 あとはフロンターレが時間をうまく使い、ゲームを締めにかかる。グランパスも津田、山口を投入し、外から放り込むが最後までゴールならず。0-2の完敗。
 グランパスの連携不足もあるが、フロンターレの守備を褒めるべきだろう。グランパスの攻撃では三都主がやや持ち過ぎのシーンが気にはなったが、ブルゾをボランチに置くことでバランスのとれた攻撃もできるようになるのではないか。昨日は開始1分でイエローカードをもらうなど、ブルゾの日ではなかった。次節千葉戦での活躍を期待しよう!