とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

壮絶 マンチェスター・ダービー リーグはマンUのためにある

 バーンリーに1敗したときは、C.ロナウド、テヴェスの抜けた穴は大きいと思われたマンUだが、その後は老獪な勝利を重ね、いつしか4勝1敗の2位についている。対するマンCも絶好調。前節は好調アーセナルを撃破し、4連勝。無敗でダービーマッチを迎える。とは言っても、前のエントリーでアデバヨールの存在が大きな力になっていると書いたが、そのアデバヨールが3試合の出場停止。代わりにテヴェスが初登場したものの、ロビーニョサンタクルスの不在で本来の攻撃力からはほど遠いのが不安材料。
 テヴェスが敵チームに移り走り回る中、マンUベルバトフルーニーのツートップでスタート。開始2分、エブラからのパスを受けたルーニーがDFの間隙を縫ってドリブル、あっさりと先制ゴールをあげる。その後もパクチソンを中心に強烈なプレスをかけつづけ、マンCの自由にさせない立ち上がりの展開。しかし14分、テヴェスがGKにフォアチェックをかけてボールを奪い、バリーが同点ゴールをあげる。その後はマンUのプレスも一段落し(立ち上がり15分間プレスをかけ続けるという指示だったのだろう)、ゲームが落ち着いてくる。23分、ライトフィリップスからテヴェス。43分のライトフィリップスのドリブル。44分、ルーニーのカウンターに対するデヨング、トゥーレの守備。そして45分、トゥーレがインターセプトからドリブルで持ち上がり、アイルランドを経由してテヴェスがシュート。ここが入らなかったのが大きかった。47分にはベラミーからのFKをレスコットがシュートして前半が終わった。
 後半は立ち上がりからマンUペース。4分にギグスからのクロスをフレッチャーがヘッド。バリーに当たってコースが変わりゴールに吸い込まれる。しかし直後の7分、ベラミーがペナルティエリア右隅から強烈なミドルを叩き込み、すぐに同点に追いつく。
 しかしその後もマンUペースでゲームは進み、マンCはなかなか攻め手が見つからない。20分、23分とギグスからのクロスをベルバトフがヘディングで狙うも、ギブンの好守に阻まれる。その前に2度に渡りシュートするもゴールを捉えられなかったパクチソンともども、今日は二人の日ではないとばかりにすぐさま交代させたのはいかにもファーガソンらしい。
 そして35分、ギグスのFKをフレッチャーがこの日2点目のヘディング・ゴール。全体のゲーム支配率から言えばこのままゲームセットとなってもおかしくなかったが、ロスタイムに入ったところでファーディナンドにベラミーがプレスをかけ、ボールを奪い取ってそのままドリブル、ゴール。同点に追いついた。
 ここで終わればマンC健闘のゲームだったが、これで終わらないのがユナイテッド。長過ぎるロスタイムの5分過ぎ、今日3本目のギグスのアシストからオーウェンが決勝ゴール。いかにもマンUらしい。毎シーズン何度こうした場面を見せられることか。
 マーク・ヒューズ監督がいつまでやっているんだと審判に抗議する場面が映し出されていたが、わからないでもない。もっとも先にも書いたとおり、ゲームとしてはマンUの優勢勝ちだったし、アデバヨールロビーニョサンタクルスの豪華攻撃陣が揃った中で再度このゲームが見たいものだ。シーズン後半に楽しみをつなぐ好ゲームだった。