今週のセリエAはACミランvsフィオレンチーナ。レオナルドが監督となり、ロナウジーニョにインザーギ、ピルロの豪華なメンバーで見るからに華麗なサッカーを見られそう。フィオレンチーナもジラルディーノが前線に待ち構え、どんなゲームになるかと楽しみに観戦した。
インザーギはベンチ・スタートでFWはボリエッロとフンテラールにロナウジーニョが絡む形。アンカーにピルロが控え、アンブロジーニとセードルフが汗をかく。右にザンブロッタ、左はアントニーニで、CBはチアゴ・シルバとファバッリ。GKにブラジル代表のジダ。
しかし立ち上がりはフィオレンチーナが積極的。3分、中盤でボールを奪うと、ヨベティッチからモンテリーボがシュート。この二人が特に積極的にボールを前に運ぶ。4分にはモンテリーボからのクロスをジラルディーノがボレー。おおっ。
ACミランも8分、ロナウジーニョの大きなサイドチェンジにフンテラールがシュート。サイドネットを揺する。フィオレンチーナがボールをキープして攻撃的なペースを握っているが、ACミランも最後のところは固く、またピルロ、ロナウジーニョに渡ると一瞬でチャンスになる怖さがある。
17分、CKにロナウジーニョがヘディング・シュート。29分にはアンブロジーニからピルロのサイドチェンジにフンテラールがクロス。ロナウジーニョがDFを抜いて角度のないところからクロスと見せかけてシュート。まったく気が緩められない。
後半に入っていよいよACミランが本領を発揮し出す。7分、アントニーニからパスを受けたロナウジーニョがスルーパス。セードルフが走りこみシュート。10分にもロナウジーニョのスルーパス。18分にはFKでゴールを狙う。25分のロナウジーニョの股抜きパスはセードルフがシュート。
フィオレンチーナは14分、ヨベティッチが負傷交代したのが痛かった。30分、ACミランが満を持してマンシーニとインザーギを投入。すぐの32分、ロナウジーニョのスルーパスにインザーギが反応してPA深く走りこみ、こぼれ球をボリエッリが拾おうとしたところをクロルドルップが倒してしまう。PKをロナウジーニョが決めてゴール。
後はフィオレンチーナも途中交代のヤイッチやペルー代表のバルガスにジラルディーノが絡み攻めるが、最後アンブロジーニのレッドカード退場もありつつもしっかり守り切って勝利を飾った。
シナリオ通りの渋い得点。一方でいったんロナウジーニョに渡れば華麗なパスのオンパレード。セリエAのレベルの高さを思い知る。これで3位。CLはマンUにベスト16で惨敗したようだが、成熟度も高まっている様子。来シーズンこそはレオナルド監督の喜ぶ姿を見てみたい。