とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

チェルシー 優勝へのカウントダウン

 第37節リバプール戦。CL出場権を賭けて負けられないはずのリバプールだが、ケガ人続出、両サイドバックをアッガーとマスケラーノの急造選手で賄う時点で、優勝に向けて気力漲るチェルシーに対して既に負けている。
 ゲーム展開も開始早々ランパードミドルシュート。7分にはマルーダ、9分にはアネルカとシュートを放ち、気力の違いを見せつける。
 リバプールも11分のアクイラーニミドルシュートはバーをかすめて惜しかったが、連携が取れず、個人プレイに終始していた。もっともこのゲーム、トップ下の位置に入ったアクイラーニは元気で、リバプールに来て初めて、この選手の価値ややりたいプレイを見た気がする。逆に慣れない右SBに入ったマスケラーノはイマイチ。クロスのチャンスを再三ミスしてしまう。
 それでも29分にマキシ・ロドリゲスのスルーパスアクイラーニが走りこんだように、落ち着いたゲーム回しを見せるチェルシーに対してリバプールがようやく攻勢を取りだした、まさにその矢先。33分。DFラインで回したボールへ厳しくチェックに入るチェルシーに対してジェラードがGKへバックパスを返すと、それを狙っていたドログバが電光石火ボールを奪い取り、GKをかわしてゴールを決めた。
 36分にはA.コールのクロスにランパードが惜しいシュート。38分にもカルー、ランパードとつないでアネルカに渡るところをキリヤコスが直前カット。チェルシーは前節のハットトリックからカルーが元気だ。
 前半42分、マキシ・ロドリゲスが足を痛めてバベルに交代。後半9分、アネルカからイワノビッチドログバとつなぎ、マスケラーノが一人残ったラインの裏にアネルカが飛び出てクロス。ランパードが走りこみ追加点を挙げる。この中でキャラガーも故障。19歳DFのアジャラを投入する状況でますます追い込まれたリバプール
 その後は22分、CKからマルーダミドルシュート。36分、ドログバからアネルカがシュート。いずれもレイナのファインセーブで防がれたが、リバプールの良いところはこのくらい。結局気力の差、モチベーションの差でチェルシーが勝利。
 これで優勝に向けて王手をかけた。いよいよ次節最終節、ホームでのウィガン戦に勝てば、4シーズンぶりの優勝がやってくる。このゲーム、というか今シーズンずうっと、ベンチで厳しい顔を緩めないアンチェロッティ監督のこと。最後のゲームも同じ表情のまま、手綱を緩めることなく臨めるのではないか。とは言っても何が起こるかわからないのがサッカー。マンUもきっちり1-0でついてきた。最後の最後まで気が抜けない、厳しい戦いが最後の最後まで続く