第4節、リバプール対バーミンガム。何でもこの両チームの対戦はこのところ6戦連続引き分けだそうで、そして今回もまた0-0のドローで終わった。リバプールにとって相性が悪いというだけではなさそうだ。昨シーズンの最終順位は結局同じようなものだった。
それにしてもリバプールはひどい。カイト、J.コールが欠場、マスケラーノもついにバルセロナに逃げられて、ジェラードをFWに起用。ボランチにはルーカスとポウルセンを並べるが、パスが回らず、もっぱら守備に追われる。
23分、ボウヤーのクロスをジェロームがヘッド。GKレイナがファインセーブ。25分、ラーションのクロスをジェロームがスルーしてマクファデンに通る。キャラガーがファールで止める。33分、ラーションのクロスをガードナーがシュート。36分、ラーションのクロスにジェロームが飛び込むが、レイナが間一髪クリア。37分には右SB、カーのクロスをガードナーがヘディングシュート。これもレイナが好セーブ。
リバプールの左SBには移籍のコンチェスキが入ったが、ボランチやCBとのコンビネーションが悪く、バーミンガムの右サイド、ラーションとカーの攻撃を抑えられず、次々とピンチを呼ぶ。スクルデル、キャラガーで組んだCBもキャラガーの衰えは仕方ないとして、ルーカスとポウルセンのボランチコンビの連携が悪く、中央をぽっかりと空けて、飛び込むバーミンガムの攻撃陣をフリーにする場面が目立つ。
リバプールは攻撃もつながらない。ボランチの二人に動きがなく、ヨバノビッチ、ジェラードもバラバラ。ボールを奪ってもそれからパスの相手を探し、また奪われる。まるでJリーグの下位チームを見ているよう。
後半1分、ジェラードがボレーシュートでチームの奮起を促すと、19分にはジェラードのスルーパスにトーレスが合わせてシュートを放つが、GKフォスターがクリア。その後、ジェラードが耳から血を流してしばしば治療のためにピッチを離れると、その間、リバプールは何もできず、ただ漫然とボールを追いかけるだけ。
もっともゲームを支配し再三のチャンスを掴むバーミンガムも、なかなか得点を挙げられず、次第に疲れが出て、動きにキレがなくなってくる。リバプールも31分、ルーカスに代えてメイレレス、33分、コンチェスキに代えてアッガーを投入。何とかリズムを代えようとする。
38分にはトーレスがドリブルからシュート。後半ロスタイムには、アッガーのクロスからメイレレスがシュートを放つ場面があったが、結局大した盛り上がりもなくスコアレスドローのままゲームは終わった。
正直、何度か眠りに落ちて、時間だけが過ぎている時間帯もあった。プレミアリーグにもこんなゲームもある。リバプールはいつまでこんなゲームを続けるのか。次節はマンUとのノースウェスト・ダービーだが、こんなゲームを見せられると、伝統の一戦も色褪せないかと今から心配になる。これならチェゼーナ対カターニャの方がよっぽどか見所がありそうだ。