とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ダニルソン・中村欠場でドロー ブルゾはもういらない

 中盤の要ダニルソンと中村がそろって累積出場停止で三都主をアンカーに据え、マギヌン、ブルゾを先発させたグランパス。しかしおざなりにしか守備をせず、攻撃面でも動かないブルゾのせいで好調マリノスに大苦戦。前半はどうなるかと思ったが、後半、ブルゾを小川に代えて生き返り、同点に追いついてドロー。何とか首位を守る最低限の結果は保ったが、アントラーズがジワジワと近付いてきて、少し怖い感じ。まだ守るには早い。もっとチャレンジ精神で頑張ってくれ。
 14時キックオフ。30度を超えるピッチコンディションに、両チーム省エネモードの立ち上がり。特にマギヌン、ブルゾの二人がトップに上がったまま帰って来ず、ベテラン三都主一人では中盤の守備が厳しい。玉田、金崎が戻ると言っても限度があり、中盤で俊輔をフリーにして再三ピンチを招く。
 14分、俊輔が長谷川にスルーパスを出すと、そのままクロスに走り込んでいく。この場面はうまくつながらなかったが、22分にも俊輔から波戸が左サイドを走り込み、クロスを逆サイドの天野が落として山瀬がシュート。そして直後の23分、兵藤からフリーの俊輔が正確なクロスを上げて、逆サイドの天野にピタリ。きれいにゴールを抜かれてしまった。
 両サイドの前、三都主の左右を誰が守るのか不明確。いや本来はマギヌン、ブルゾだろう。まだ左サイドは玉田とマギヌン、阿部の連携も見られたが、右サイドは全くの不在。ブルゾはふらふらとトップ下やケネディと並んでトップにいる。ケネディの方が下がってボールを処理する場面も見られ、ただゴールだけを求めるその独善的な動きは全くチームの力になっていない。
 26分、山瀬から天野のクロスがDFに当たり波戸がヘディングシュート。43分には俊輔が山瀬とのワンツーから長谷川にパス。ここも俊輔がフリー。わずかなパスのずれと闘莉王に救われたが、ヒヤヒヤもの。45分、玉田と阿部のコンビからクロスが入ったが、なぜかDFを引き離す動きもなく漫然とトップでクロスを待つブルゾの姿に思わず怒りを覚えた。
 さすがに後半最初からブルゾを小川に交代。さすがに小川はブルゾと違い、中盤底の位置からトップにフリーランニング。3分、阿部から金崎のクロスに合わせたヘッドはGKにキャッチされたが、その直後、カウンターから阿部がクロスを蹴り込むと、松田がボール処理を誤り、金崎が腿リフティングからボレーシュート。同点に追いついた。
 7分にはカウンターからマギヌンがドリブル、シュート。ここは惜しくもGK飯倉がセーブ。8分、田中のサイドチェンジに金崎が左サイド深くでキープ。ケネディが受けて阿部のスルーパスマギヌンが走り込み、戻しを金崎がシュート。いい連携が見られた。
 その後はグランパスが押す展開だが、好調マリノスも最後のところで足が出て、ピンチを逃れる。39分、PA前の混戦からのファールに小川がFKを蹴ったが、惜しくもGKがキャッチ。心情的に得点になってほしかった。
 グランパスは36分、金崎を杉本に代えて勝越点を狙うが、マリノスも20分狩野、30分渡辺、さらに40分には坂田を投入し、攻撃の活性化を図る。これが功を奏し、41分、渡辺のスルーパスに山瀬がシュート。楢崎がナイスセーブ。44分、俊輔からのパスを渡辺が落とし、狩野がシュート。さらにロスタイム1分には俊輔から天野がクロス、渡辺がシュート放つが、楢崎がまたもやナイスセーブ。グランパスも47分、阿部のクロスに小川がヘディングシュートを放つが枠を外し、結局このまま引き分けで終わった。
 後半は両チーム、疲れの中にもそれぞれの良さを見せて、いいゲームが見られた。が前半は全くのマリノスペース。追い付けて良かった。次節にはまたダニルソンと中村が帰ってくる。この二人の必要性を実感。同時にブルゾは、害こそあれ必要性は乏しいことを実感。杉本と同様(このゲームでは、彼が出場後、マリノスの攻勢とケガによるロスタイムが長かったことは気の毒だったが)、シーズンオフの交代要員だろう。ブルゾ、君はこのままモンテネグロへ帰ってもいいぞ!
 それはさておき、ようやくグランパスの戦い方が確立されてきた。この調子で気を緩めることなくガンバレ。相手に恵まれるここ1ヶ月でさらに2位以下に差を付ける戦いを望みたい。