とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

シャルケ内田はよくがんばっていたけど、マンUとの力の差は如何ともしがたい。

 前節のプレミアリーグ、対アーセナル敗戦後、「次のチェルシー戦はベストメンバーで臨む」と言明したファーガソン監督。ではシャルケ戦はサブメンバー中心?と思ったが、案の定ほとんどのメンバーを代えてきた。とは言っても、ベルバトフにナニ、バレンシアの攻撃陣は強力。これにアンデルソンも先発し、実質サブと言えるのは、エバンス、スモーリングのCBとギブソン位か。ラファエルは最近出場していないとはいえ、双子の兄弟ファビオと瓜二つだし、オシェイスコールズファンデルサールのベテラン組は安定した実力を保持している。
 対するシャルケはラウルのワントップ。ドラクスラー、エクスデロの若手を起用し攻撃的な布陣。立ち上がりから両チームとも積極的な姿勢を見せ、互角に攻め合うが、マンUの方が最後まで攻め切る形を持っている。13分にはベルバトフがキープしてDFを翻弄しシュート。25分には大試合の先発でいつも以上に張り切っていたギブソンが鋭い出足でボール奪取、ベルバトフ、ナニとつないでゴールに迫る。
 そして26分、フラドからファルファンに戻そうとしたボールをアンデルソンがカット、ギブソンの長いスルーパスバレンシアが走り込んでシュート。ここ一番では速く鋭い。シャルケもその直後にフラドのクロスからラウルがヘディングシュートを狙うが、GKファンデルサールに難なく防がれる。
 31分にはスローインからアンデルソンがポストに入り、バレンシアがつないでギブソンミドルシュートはGKノイアーが手に当てて弾いてゴールイン。ノイアーらしからぬ軽率プレーで追加点を献上。シャルケも35分、マンUのCBスモーリングのパスをドラクスラーがカットし、右の内田からのクロスをラウルとDFが競ってこぼれたところをフラドがシュート。何とか1点を返す。
 しかしマンUはナニ、ベルバトフがやり放題。37分にはオシェイのサイドチェンジを受けたバレンシアがシュート。これはGKノイアーがセーブ。それにしてもオシェイと言い、ギブソンと言い、スコールズと言い、モチベーションが高い。このゲームでいいパフォーマンスを見せてレギュラー確保を狙う。疲れたレギュラー陣よりもよっぽどか危険。
 後半早々、シャルケはバウムヨハンに代えてエドゥーを投入。エドゥーがワントップに入り、ラウルが中盤に下がってゲームを作るとようやくシャルケも攻撃に形ができ始める。6分、フラドのスルーパスをラウルが戻しエドゥーがシュート。しかしマンUも10分、ナニと内田が競ったが、スルーパスベルバトフが戻しアンデルソンがシュート。ここはGKノイアーがファインセーブ。15分、ケガのラファエルに代えてエブラを投入。シャルケも25分、CBのヘーヴェデスに代えてCFフンテラールを投入。超攻撃的。マンUも27分、スコールズに代えてフレッチャーを投入。守備ブロックを固めて、シャルケをブロック内に入らせない。
 26分、CKからバレンシアのスルーパスオシェイがクロス。スモーリングのシュートは決まったと思ったがオフサイドの判定。しかし27分、ナニがドリブルで前進すると、クロスをアンデルソンが受けて、一旦は内田が止めたが、持ち直してかわしてシュート。決定的な3点目を入れた。
 31分にはバレンシアのスルーパスからベルバトフのクロスをアンデルソンがシュート。あっという間に4-1となってしまう。シャルケも37分、エドゥーのミドルシュートのこぼれ球をフンテラールがシュート。しかしオフサイドの判定。
 タイムアップが迫る中、45分にはエドゥーがミドルシュート。ロスタイム1分、途中交代したオーウェンが切れ込んでミドルシュート。またもGKノイアーがナイスセーブ。ロスタイム2分にはナニのクロスからエブラがボレーシュートを叩きつけるが枠を外した。
 これでタイムアップ。第2レグもサブメンバー中心ながら4-1とさらにシャルケを突き放し、終わってみれば両チームの実力差をまざまざと見せ付けられた一戦だった。これでCL決勝戦はバルセロナマンチェスター・ユナイテッドの対決。楽しみな戦いになった。決勝の場はイングランド・ウェンブレイ。マンUが地の利を生かすか、バルセロナが2年振りに実力を見せつけるか。どちらが勝つにせよ、今年12月にはクラブWCで日本にやってくる。グランパスもその舞台目指してがんばりたい。