とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

はつらつエスパルスの前に、グランパスは少しお疲れモード ドローでよかった。

 ケガ人続出に加え、中2日の厳しい日程。エスパルスは中3日だが、みんな若い。伊藤翔(22歳)をトップに、大前(21歳)と高木(19歳)がサイドに開き、トップ下にオーストラリア人のアレックス(27歳)、ダブルボランチは枝村(24歳)と山本真希(23歳)、太田(23歳)、辻本(25歳)の両SB、キャプテンマークを巻いたCB岩下が(24歳)。GK山本海人(25歳)も若い。唯一の30代がCBボスナー(31歳)。この若さに加え、ゴトビ監督の指示でDFラインが高い。センターライン間近に最終ラインを引いて、伊藤翔や大前、高木らが積極的にプレスをかける。前線だけでなく中盤のプレスも早い。
 だが前半8分、エスパルススローインから前に圧力をかけてきたところを三都主がヘディングでクリア。これをセンターライン付近、岩下の手前で永井がかっさらい、そのまま独走。後ろが追い付くのを少し待って、さらに一加速してふわっと上げたクロスに玉田がヘディングで合わせた。あっという間のカウンター・ゴール。
 これで少し落ち着くかと思ったが、エスパルスの攻撃への意識が高い。10分、大前から高木がミドルシュート。そして18分、エスパルスのプレスに田中が苦し紛れのバックパス。楢崎が合わせ損ねてミスキックをすると、大前が詰めてシュート。一旦は楢崎が身体に当てたが、はね返りをアレックスが拾ってシュート。ミスから同点に追いつかれた。
 25分にもアレックスから右SB辻尾のクロスに伊藤と千代反田が競って、こぼれたところをアレックス。うまく当たらず事なきを得る。ようやく30分過ぎ、グランパスも少し攻勢に出てくる。30分、三都主のクロスに吉田が飛び込むが、うまく足に合わない。40分、三都主のクロスに小川がドンピシャ・ヘッド。GK山本海人ファインセーブ。はね返りを吉田がヘディングするがGKが抑えた。ロスタイムにも三都主のクロス。だが永井に合わない。次第に左から攻められるようになってきたが、相変わらずプレスがきつく中央でうまく合わせられない。
 後半3分、玉田が長駆ドリブルでチャンスをつかむと、エスパルスも逆襲から高木が長い距離をドリブルで上がりカウンターを仕掛ける。高木はこのゲームが初先発だそうだが、使える。5分にはGKのロングフィードを拾って長駆ドリブル、中に切れ込んでシュート。
 グランパスも8分、吉田のサイドチェンジから永井のクロスに小川が飛び込むが、わずかに届かない。10分には玉田のスルーパスに吉田。だが届かない。11分、CKからDFのクリアを永井がシュート。
 逆にエスパルスも15分、大前のクロスを増川がクリアしたボールを拾ってアレックスがシュート。ポストに撥ね返されたボールに枝村が飛び込むが、田中が何とか先に触ってクリア。危ない。
 しかしこの辺りからエスパルスのプレスが次第に弱まり、グランパスがチャンスをつかむ。20分、中村のクロスを永井がシュート。玉田に当たってしまう。21分、三都主のクロスは小川に合わない。逆に22分、藤本のミスパスを高木が拾ってドリブルからシュート。この日の藤本は疲れからか動きにキレがなく、パスのアイデアも悪い。
 22分、ボランチ山本真希に代えて高原。攻撃的。グランパスも吉田に代えて橋本を投入。前線に陣取る。グランパスが攻める。26分、田中のクロスを小川がゴール正面フリーでコースを狙ったシュート。しかしGK山本海人がスーパーセーブ。30分にはCKから三都主のクロスに千代反田がヘディングシュート。32分、永井がドリブルで切れ込みライン際からシュート性のクロス。GK海人が抑える。
 エスパルスも34分、太田のクロスにアレックスのボレーシュート。GK楢崎正面。36分にはまたも藤本のミスから太田が前進、クロスに伊藤が合わせるが、DFが何とかクリア。ついに小川、藤本を諦め、34分久場、38分花井を投入。44分、三都主のクロスに玉田がボレーシュート。GK正面。ロスタイム1分、永井から玉田へつなぎ、橋本がシュート。弱い。ロスタイム2分、中村のミドルシュート。これもGK海人が楽々キャッチ。
 最後はお互い中盤なく交互に攻め合うバタバタのゲームになり、グランパスも何度か危ない場面があったが、お互い決め切れずゲームセット。1-1のドローで終わった。
 グランパスとしてはケネディ、金崎、闘莉王がいない中でのドローならば良しとすべきかも。しかし溌剌としたエスパルスの戦い方は好感が持てる。まだ若さが見えて勝ち切れないが、中位チーム相手にはそこそこ戦えるかもしれない。もっとも主力が回復したアウェイのゲームではボコボコにしてあげるからね。それまでせいぜいがんばってください。