グランパス、ホーム最終戦は長良川競技場でのサガン鳥栖との対戦。ルヴァン杯は優勝したものの、リーグ戦は4戦勝ちなし。リーグは11位とACLも降格もない順位だが、さすがにホーム最終戦は勝利して終わりたい。
グランパスの布陣はいつもの3-4-1-2。永井と山岸の2トップに、トップ下に森島。和泉と徳元が左右のWBに開き、ボランチは椎橋と稲垣。CBは右から内田、三國、河面。GKはランゲラック。対するサガンの布陣は4-4-2。富樫と寺山の2トップに、SHは右に中原、左にスリヴカ。ボランチは福田と渡邉稜平。DFは右SB上夷、左SB丸橋。木村と今津のCBに、GKはパクイルギュ。
序盤はグランパスが攻めていく。5分、OH森島のFKを左CB河面がヘディングシュート。しかしGKパクイルギュがナイスセーブ。7分には、OH森島のCKをFW山岸がフリック。CH椎橋がシュートする。これもGKパクイルギュがセーブした。サガンはそれでも積極的に前からプレスをかけていくと、8分、左CB河面のトラップミスを右SH中原が奪い、縦パスにCH福田が走り込むと、戻しのパスをFW寺山がスルー。そして左SHスリヴカがシュート。サガンが先制点を挙げた。さらに10分、CH稲垣の縦パスが上がっていた右CB内田に合わず、CH福田に奪われると、縦パスにFW寺山とDF2人が競り合って、こぼれ球を右SH中原がシュート。あっという間に追加点。序盤でサガンが2点のリードを奪った。
その後はグランパスが攻めようとするが、サガンの前からのプレスになかなか前にパスを送れない。14分にはCH椎橋の縦パスにFW山岸が抜け出す手、シュートを放つが、GKパクイルギュがファインセーブ。ゴールが遠い。29分には、右CB内田と左SHスリヴカが競って、こぼれ球をFW永井が縦パス。OH森島がミドルシュートを放つが、枠は捉えられない。グランパスが攻めるも、サガンの守備が堅く、なかなか崩しきれない。
それでもようやく45＋1分、右WB和泉の縦パスを右CB内田がダイレクトで前に送ると、OH森島のクロスにFW山岸と右SB上夷が競って、こぼれ球をCH椎橋が繋いで、山岸のパスにFW永井がシュート。ようやくグランパスが1点を返したかと思ったら、VARの結果、永井の足がわずかに出ておりオフサイド。ゴールは取り消された。さらに45＋2分、CH椎橋から右に流すと、OH森島の折り返しを右CB内田が右へパス。右WB和泉のクロスにFW山岸がヘディングシュート。しかしポスト右に外れた。このプレーで山岸は脳震盪を起こしたか、なかなか立ち上がれず。ゲームはこのまま前半を終わる。
後半立ち上がり、山岸に代えてパトリック。さらに内田を下げて、右WBに菊地を投入。稲垣を右CBに下げ、和泉をトップ下に上げた。するとようやくグランパスの攻撃が形になり始める。9分、右WB菊地のミドルシュートはGKパクイルギュがナイスセーブ。12分には、CH椎橋の縦パスをOH和泉がダイレクトでつないで前へ。これをFW永井が右に流して、右WB菊地のクロスにFWパトリックがシュート。オフサイドだったが、後半になって明らかにグランパスが攻勢。15分にはCH森島のクロスをFW永井がバックヘッドシュート。わずかに枠は外したが、いい感じで攻め立てる。
すると直後、サガンは丸橋を左SB北島に交代。グランパスも16分、徳元を下げ、左WB山中を投入する。18分にも右WB菊地がミドルシュート。GKパクイルギュがナイスセーブするが、古巣相手に菊地が積極的に仕掛ける。21分には、左WB山中のCKのクリアを右WB菊地がミドルシュート。DFがブロックした。
しかし攻め込むもなかなかゴールに繋がらないでいると、22分サガンは、FW寺山のポストから右SH中原が縦パス。FW富樫が左に流すと、左SHスリヴカが右CB稲垣を抜いてクロス。GKランゲラックも飛び出したゴールに向けてFW寺山がシュート。しかし左ポストにはね返される。すると右SH中原が詰めてシュート。サガンが3点目を挙げた。
これですっかり形勢逆転。運動量も戻り、サガンがペースを取り戻した。グランパスは24分、永井をFWユンカーに交代。一方、サガンも25分、寺間を下げて、右SH堺屋を投入。中原をトップ下に上げる。グランパスも攻めるが、なかなかチャンスを作れない。39分には椎橋と和泉を下げて、CH吉田と右WB中山。菊地をトップ下に上げる。一方、サガンも福田、中原、上夷に代えて、今季で引退のCH藤田、FWジャジャシルバ、右SB山崎を投入する。
42分、FWジャジャシルバがドリブル突破。シュートまでいくが、GKランゲラックがこれ以上のゴールを許さない。直後、サガンは富樫をFWアラウージョに交代する。攻めるグランパスは45＋1分、左WB山中のCKを左CB河面がヘディングシュート。しかしバーにはね返される。さらに右CB稲垣がミドルシュートを放つが、今度はDFがブロックした。45＋2分にも、左WB山中のCKからCH吉田がヘディングシュート。だが枠は捉えられなかった。そしてタイムアップ。3-0。なんと最下位のチームに、ホーム最終戦で、大敗を喫してしまった。
これで順位は13位まで下がった。降格はもうないのだからいいようなものだが、リーグ戦終盤に来て4敗1分は相当に酷い。開幕3連敗に始まって、終盤は5試合未勝利。これで来季も長谷川監督が続投と言うのだが、いったい来季はどんなサッカーを見せてくれるのか。よっぽどすごい選手でも連れてこないと今年の二の舞になってしまうのではないか。いや、本当は、選手ではなく、戦術で勝てるチームを見たい。このままでは来季もまた我慢のゲーム観戦を強いられそうで今から気が滅入る。最終節はアウェイでマリノス戦。せめて最後だけでも勝って今季を終わってほしい。
