とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

東アジアE-1サッカー選手権 中国vs.日本

 E-1選手権初戦は香港相手に6-1で勝利した日本。2戦目の相手は中国。先に行われた韓国VS.香港のゲームで韓国が2-0で勝利した。中国のその韓国に初戦0-3で敗れている。日本としては当然中国にも勝って、最終戦で韓国と優勝を争うゲームに持っていきたい。というか、それが当たり前という雰囲気だ。このゲームでも若い選手たちの活躍に期待したい。

 中国の布陣は3-4-3。ジャン・ユーニンをトップに、シャドーにウェイ・シーハオとワン・ユードン。ファン・ジェンユーとガオ・ティエンイーのダブルボランチに、WBは右にバ・ドゥン、左にワン・シーチン。CBは右から、リウ・ハオファン、ジャン・シェンロン、ジュー・チェンジェ。GKはイエン・ジュンリン。対する日本も同じ3-4-3。細谷のワントップに、佐藤龍之介と原大智のシャドー。ボランチは田中聡と宇野禅斗で組み、WBは右に望月、左に俵積田。CBは右から綱島、植田、長友。GKは早川。初戦から11人すべて代えてきた。初代表初出場がなんと5人。ちなみに最年長は長友の38歳、最年少は佐藤の18歳。倍以上も違う。

 序盤、中国が攻め込んできたが、すぐに日本が押し返し、7分、右FW佐藤のCKからCB綱島がヘディングシュート。そして11分、CH田中が狭い中央に縦パスを通すと、CF細谷が右に持ち出してシュート。これがネットを揺する。幸先よく、日本が先制点を挙げた。

 その後も日本が攻め続ける。13分には、CKの流れから、CH田中のクロスにCB植田がヘディングシュート。14分、右FW佐藤のフリックで走り込んだCF細谷がクロス。DFのクリアをCH宇野がミドルシュート。はね返りをさらにCH田中がシュート。枠は外したが、代表初選出ながら、物怖じすることもなく、両ボランチがいきいきとプレーしている。

 しかし17分、中国はGKイエン・ジュンリンのフィードから日本のDFがクリアにもたつくと、こぼれ球をCFジャン・ユーニンが拾って、シュート。GK早川がナイスセーブ。さらに右FWウェイ・シーハオがシュートするも、ポストの右。GK早川も代表初出場ながら、落ち着いている。それまで右サイドからの攻撃が多かった日本だが、ようやく28分には、左WB俵積田が仕掛けて、クロスにCF細谷がヘディングシュート。35分には、右FW佐藤がミドルシュートを放つ。

 中国も37分、ジャン・ユーニンの縦パスを受けた左FWワン・ユードンが左に流すと、左WBワン・シーチンのクロスのこぼれを右FWウェイ・シーハオがシュート。だが左CB長友がブロックする。さらに続くCKをGK早川がパンチングでクリアすると、左FWワン・ユードンがミドルシュート。これもDFがブロックした。

 日本も42分、左WB俵積田のクロスに右WB望月がヘディングシュート。44分には、CH田中のスルーパスに右FW佐藤が抜け出してシュート。しかしこれは飛び出したGKイエン・ジュンリンにブロックされた。前半、日本が推す展開ながら、ゴールは11分の1点のみ。1-0で折り返す。

 後半の立ち上がり、日本は田中と原を下げて、初戦でゴールを挙げたCH稲垣と右FWジャーメイン良を投入。佐藤が左FWに回った。一方、中国もワン・シーチンに代えて、右WBにシエ・ウェンノンを投入。バ・ドゥンが左WBに回る。3分、右FWジャーメイン良の縦パスに右WB望月が抜け出すと、クロスにCF細谷が走り込むが、手前でDFがクリア。だが、さすがジャーメインは存在感を示す。

 しかし7分、中国は左FWワン・ユードンがカットインからミドルシュート。GK早川がナイスセーブで防いだが、気を許すと、積極的にゴールを狙ってくる。しかし、日本は後半から投入されたCH稲垣が落ち着いている。14分には、CH稲垣の縦パスをCF細谷が落とし、左WB俵積田が繋いで、CH宇野の縦パスにCH稲垣が走り込んでシュート。GKイエン・ジュンリンにブロックされたが、ゴール前まで入っていくところがいかにも稲垣らしい。

 そして18分、左WB俵積田がドリブルで仕掛け、中に入っていくと、CH稲垣が右に流し、今度は右WB望月がカットイン。そしてミドルシュート。これがDFに股下を抜いてゴール右下に飛び込んだ。ゴール。日本が追加点を挙げた。直後の19分、日本は俵積田に代えて左WB相馬。中国も22分、ファン・ジェンユー、ジャン・ユーニン、ウェイ・シーハオを下げて、CHシュー・ハオヤン、CFワン・ジーミン、右FWタオ・チャンロンを投入する。

 25分、CH稲垣がミドルシュート。その直後、今度は佐藤を下げて、左FWに大関を投入する。その後も日本が攻め続ける。中国は32分、ワン・ユードンを下げて、左FWセルジーニョを投入。かつてアントラーズでプレーしていた選手だ。しかし日本の攻勢は変わらない。33分、CF細谷のミドルシュートはGKイエン・ジュンリンがセーブ。37分、CH宇野のパスから右WB望月が縦に入れると、右FWジャーメインが走り込み、シュート。39分にはWB相馬が右サイドからミドルシュートを放つ。

 中国も43分、右FWタオ・チャンロンがドリブルからシュート。しかしGK早川が難なくセーブする。45分、日本は細谷を下げて、右FW中村草太を投入。終了間際の45+3分には、左FW大関がドリブルからミドルシュートを放つが、枠は捉えられず。そしてタイムアップ。2-0。日本が快勝。韓国と並んで2連勝で最終戦を迎えることになった。

 若い選手、代表初出場の選手たちが、全く気後れする姿を見せることもなく、堂々とプレーしているのはさすが。若い選手が多いことが却ってよかったのかもしれない。その中で、長友や植田、稲垣、相馬、ジャーメインらは、経験のあるさすがのプレーを見せていた。次は火曜日の韓国戦。まだまだ物足りなさもあるけれど、若手選手の活躍で勝利に導いてほしい。そして。森保監督の目に留まり、海外組に割って入る選手が少しでも出てくるといい。