とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

チェルシー新戦力マタの加入でようやく変化の兆し

 前節前半35分過ぎに2トップにシステム変更してからようやく少し機能し始めたチェルシー。このゲームでは最初からトーレスとドログバの2トップでスタート。ランパードをトップ下にマルーダ、ミケルが左右に開き、ミケルがアンカー。
 2分にはラミレスが積極的にミドルシュート。対するノーリッチはチェルシーをリスペクトし過ぎ。5バックで守るが、引き過ぎて中盤が全くのフリーに。ランパードから右のボシングワのパスを回すと、ポカッとどフリー。あわててCBが前に詰めたが、ミドルシュートがきれいにゴールネットに突き刺さりチェルシーが先制した。
 しかし次第にチェルシーの攻撃も停滞。逆にノーリッチに攻撃の余裕ができてくる。17分、トップ下フーラーンのスルーパスにFWホルトが抜け出す。うまく合わせられず空振りしたが、少しでも触っていれば1点もの。21分にはマルーダの縦パスからトーレスのスルーパスドログバが抜け出すが、わずかに届かず。
 28分、アシュリー・コールの裏に走り込んだフーラーンのスルーパスからFWマーティンがシュート。GKイラーリオが身体正面ではね返すが、マーティンが拾ってポストから右SBノートンミドルシュート。これはGKがセーブ。さらに29分、ノートンのクロスにホルトがヘディングシュート。GKイラーリオがナイスセーブ。
 ノーリッチは30分、CBウィットブレッドに代えて左SHにピルキントンを投入。4バックに代えて、オーソドックスに4-4-2に。34分にはフーラーンがミドルシュート。ようやくノーリッチもいつものサッカーを取り戻した感じで、チェルシーに互角に渡り合う。
 後半5分、CKからテリーがヘディングシュート。8分にはランパードのCKにイバノビッチがヘディングシュートとチェルシーが攻めるが、ノーリッチも落ち着いて対応。すると18分、右SBノートンのクロスにGKイラーリオとイバノビッチが交錯し、こぼれ球をホルトが拾ってループシュート。ついにノーリッチが追い付く。
 直後の19分、中盤左でボールを受けたトーレスがクロスを入れると、GKと競り合ったドログバがGKのカウンターパンチを浴びた形で空中で脳震盪。そのまま受け身もなく顔を下にドサッと落ちて動かない。その後のニュースによれば、一旦病院に直送されたようだが、その後退院したという。とりあえずよかった。
 これでチェルシードログバに代えてアネルカを投入。同時にマルーダに代えて移籍したばかりのマタを投入。するとマタが一味違う動きを見せる。32分、トーレスにクロス。今シーズン初めてトーレスが気持ち良さそうにヘディングシュート。
 そして35分、カウンターからアネルカが長駆ドリブル。右サイドを上がったラミレスにパスを出すと、そのまま前進PA前でややドリブルが長くなったと思ったら、GKに足をぶつけて倒れ込む。GKルディ、一発レッド。PK献上。これでやむを得ずマーティンに代えてGKラッドを入れるが、ランパードの強烈なPKはGKが右に飛んだ後の正面に突き刺さる。チェルシー勝ち越し。
 38分にはトーレスに代えてルカク。これがまた18歳にして風格がある。44分にはアネルカのクロスにルカクがヘディングシュート。技術、強さ。ドログバの後継者となる素質十分。45分、マタからランパードがクロスを入れると、ルカクがヘディングシュート。ロスタイム5分にはラミレスのスルーパスにルカクが抜け出しシュート。そしてロスタイム6分、マタが右サイドにスルーパス。DFに当たりコースが変わったが、ボシングワが追いかけ、CBデラーツが何とか振り切りパスを送ると、それをマタが奪い去り、シュート。ダメ押しの3点目を入れた。
 前半は序盤こそノーリッチの下がりすぎの守備に先制点を挙げたが、その後ノーリッチが立ち直ると、攻撃が停滞。しかしドログバの負傷退場でマタを入れると、ゲームが変わった。その後出場したルカクも可能性を見せるプレー。ようやくチェルシーに今シーズンの可能性が見えてきた。そんな感じのゲームだった。