とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

インテル ドロヌマ ナガトモ ハイッテル

 セリエA第7節、カターニア戦。森本がいなくなって聞いたことのある選手は皆無だが、ここまで1勝1敗3分とそこそこ健闘している。最近流行の3バックの前にアンカーでローディを置いて、前線はゴメス、ベルヘッシオ。
 対するインテルは前節ナポリ戦0-3の完敗。不運な失点もあったが、スナイデルがいない中盤はフォルランマイコンでゲームを作っていたが、あまり効果的ではなかった。このゲームではさらにフォルランもケガで欠場。ミリートパッツィーニの2トップにスタンコビッチがトップ下に入るが、あまりボールを触る場面も少なかった。
 前半6分、右SBマイコンのクロスにファーでフリーとなったカンビアッソボレーシュート。これが見事に決まってインテルが幸先よく先制する。だがその後はまだ前半序盤というのに、この1点を守るかのような消極的なゲーム展開に終始した。唯一ゲームを作っていたのがムンタリ。長く正確なボールが前線に渡るが、その後の押し上げがなく、インテルはチャンスを作れない。27分、マイコンのスルーパスミリートが抜け出したのが唯一のチャンスシーンだったが、ライン際での折り返しはDFにクリアされた。
 もっともチャンスを作れないという点ではカターニアも同じ。インテルよりは積極的に攻撃に出るが、最後のパスがつながらずシュートまでいけない。それでも33分、右SHイスコが長友とムンタリの間を抜けてゴールに迫り、パスをゴメスがシュート。だがうまくヒットせず、ゴール前に上がったボールにベルヘッシオが競るが、GKに処理された。
 前半はほとんど見所もなく終了。ここまでつまらないゲームも少ない。
 後半開始早々カターニアが同点に追い付く。前半よりは両チーム動きのある立ち上がりをした直後、中盤のルーズボールをゴメスが収め、バルヘッシオのドリブルから中盤CMアルミロンがループシュート。これがきれいに弧を描いてインテルゴールに吸い込まれる。
 さらに5分、イスコのスルーパスにベルヘッシオが抜け出すと、GKに倒されてPK。これをローディが決めて、あっという間に逆転された。もっともビデオで見ると、GKは手を引っ込めており、シミュレーションの疑いが強いが判定は判定。スルーパスで抜かれた時点で負けている。
 劣勢に立ったインテルは15分、スタンコビッチミリートに代えてアルバレスサラテを投入。だがこれで攻撃が活性化されることは全くない。サラテの個人プレーが目立つだけ。16分、長友を抜いてゴメスがシュート。GKの好セーブに救われる。この直後、CBサムエルが筋肉系の故障でコルドバと交代。この時点で交代カードを使い切ってしまった。
 その後は19分、サラテがドリブルからスルーパスを送るがパッツィーニに合わず。28分、サラテミドルシュートはGKの正面。逆に30分、カターニアは途中交代のマキシ・ロペスのスルーパスに同じく途中交代のデルベッキオがシュート。さらに37分、アルミロンの長いスルーパスに途中交代のカテッラーニが抜け出し、GKと一対一。いずれもシュートはGKのファインセーブに止められたが、カターニアの方が途中交代選手がいきいきと躍動している。
 結局そのままインテルは有効な反撃を見せることもなくゲームは終了。1-2で逆転負け。順位は17位といよいよ泥沼にはまってきた。その後のCLではスナイデルが出場し勝利したようだが、まだまだ前途多難。一昨年のように選手が自信をもって躍動するゲームが見られるのはいったい何時のことか。