FA杯準々決勝、ボルトンはトッテナムに敗れ、敗退というニュースが入っているが、その前のリーグ戦第30節、ブラックバーン戦を観戦。ヌアンバがゲーム中に倒れ、一命を取り留めた後の最初の試合ということで、ホームでもあり、ボルトンの選手たちがすごい気迫でゲームに臨んだ。
特にペトロフが活躍。9分、ペトロフの強烈なミドルシュートはGKロビンソンの正面だったが、強い気持ちが伝わってくる。20分にもペトロフのクロスにファーサイドで宮市が待ち構えるが、DFが先にクリアした。
前半はボルトンが積極的に攻撃して、ブラックバーンが守備を固めるが、お互いミスが多く、大味な展開。23分、ブラックバーンのFWホイレットがドリブルで前進。PA内に侵入したところで倒されるが、PKにはならず。このゲームの主審はボディ・コンタクトに寛容で、あまりファールを取らなかった。それにしてもボルトンは救われた。
28分、宮市へのプレッシャーから左SBオルソンがボールを奪取。双子の兄の左SHマルクス・オルソンが駆け上がりクロス。CFヤクブが飛び込むが、CBリームがうまい対応で得点を許さない。宮市は守備面ではまだまだ改善が必要。もっともほとんど守備をしないペトロフよりはましかもしれないが。
すると29分、CKの流れからペトロフのクロスがDFに当たってコースが変わり、CBウィーターにピタリと合ってヘディングシュート。ボルトンが先制点を挙げた。31分には左SBリケッツのクロスからCFヌゴグがヘディングシュート。
だが32分、また宮市が抜かれてマルクス・オルソンのクロスにヤクブがヘディングシュート。ボルトンも34分、カウンターでプラットリーが持ち上がり、ペトロフのシュートはわずかにGKが触り、コースを外れる。直後のCK。宮市が蹴るとCBウィーターが高いヘディングシュート。ボルトンが追加点を挙げた。
後半も互角の展開。3分、宮市がドリブルで中へ切れ込みシュート。こういうプレーをもっと増やしたい。しかし5分にはペデルセンのロングスローにCMヌゾンジがヘディングシュート。ここはGKボグダンがキャッチ。ボルトンも6分、ペトロフのクロスにヌゴグがヘディングシュート。
そして11分、ペデルセンのスローインにヌゾンジのヘディングシュート。5分のプレーの再現。今度はゴールが決まる。2-1とブラックバーンが追いすがる。
ボルトンは12分、右SBステインソンがスライディングで奪ったボールを宮市が拾ってドリブルからクロス。マーク・デービスがフリーでゴール前に待ち構えるが、ヘディングシュートは枠を外す。21分にもペトロフの縦パスからM.デービスがドリブル。戻しのパスをペトロフがミドルシュート。23分、M.デービスから宮市がドリブルで中へ切れ込み、最後はペトロフのシュート。
一進一退。お互いチャンスもあるが、決めきれない。26分にはCKからDFクリアをマルクス・オルセンがボレーシュート。35分、ヌゾンジが右に流し、ホイレットのクロスにヤクブが飛び込むが、DFがクリア。
ボルトンは34分クラスニッチを投入すると、40分、そのクラスニッチのスルーパスに宮市が抜け出しGKと一対一となるが、ここはオフサイド。終了間際の44分にはペデルセンのクロスにヤクブがヘディングシュート。しかしこれも外れて後は淡々と時間が流れ、ゲームが終わった。
下位チーム同士らしい大味なゲームだったが、セットプレーから3得点。特に先制点はDFに当たる幸運なゴールだし、PKにならない判定も助かった。これもヌアンバのお陰? 幸運にも助けられながらボルトンがクイーンズパーク戦に続いて連勝。これで1ゲーム少ないながら降格圏内から脱出。次は最下位のウォルバーハンプトン戦。さらに連勝を伸ばし、降格圏脱出を確かなものとしたい。がんばろう!宮市。