とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ユベントス、格の違いを見せ付ける勝利。インテルついに監督交代。

 ユベントス・スタジアムで行われたユベントスインテル伝統の一戦。引分けが続き、ミランに勝ち点差4を付けられたユベントスは絶対負けられない。いや、今のインテルなら負けることはないとは思っていたが、堂々の完勝でユベントスが勝利した。
 序盤からユベントスが攻めっぱなし。3分、CFマトリとCMビダルがクロスすると、長友とオビが置き去り。ペペのクロス。9分、フォルランからオビの縦パスに長友が右サイドを上がりクロス。DFがクリアするが、これがインテル最初のチャンス。それでも14分、フォルランからマイコンが中に入ってスルーパスミリートが抜け出しシュート。GKブッフォンがセーブ。
 だが、インテルのチャンスは単発。17分には左WGブチニッチのサイドチェンジから右SBカセレスのクロスにマトリがヘディングシュート。GKジュリオ・セザールがナイスセーブ。25分にはカセレスビダルのワンツーでオビと長友を抜き去り、カセレスのクロスにマトリが合わせるが、枠を外す。27分、ビダルからペペのクロスにカセレスが中に走り込んでヘッドでつなぐが、ブチニッチに合わない。それにしてもユベントスの攻撃は次から次へと選手が湧き出てきて、息をもつかせない。ピルロのタメと正確で視野の広いパスも効いている。
 インテルも29分、マイコンのCKにフォルランがヘディングシュート。だが、GKブッフォンの手が伸びる。32分、スタンコビッチからのループパスにミリートが抜け出し、GKと一対一になるがシュートはまたもブッフォンがファインセーブ。
 後半早々の3分、フォルランのFKから長友がミドルシュートを放つが、GKブッフォンが難なくセーブ。すると8分、ユベントスがマトリ、ペペに代えて、デルピエーロとCBボヌッチを投入。3バックに変更。そして12分、マルキージオミドルシュートをGKジュリオ・セザールがセーブすると、ピルロのCKにカセレスがゴール前でフリー。きれいにヘディングシュートを決めてユベントスが先制した。
 ピルロもさすがだが、デルピエロのすごい。25分、デルピエーロのスルーパスブチニッチが抜け出してフリー。シュートはGKジュリオ・セザールがナイスセーブ。だが26分、ピルロからビダルのスルーパスデルピエーロが抜け出しシュート。追加点を挙げる。ゴール前の中央をどうしてあそこまで楽々とパスと選手が抜けていくのか。33分にも、デルピエーロからのパスを受けたCBキエッリーニがDF3人の間を悠々とドリブルで抜けていき、GKの前で横パス。クアリアレッラのシュートはマイコンがライン上でクリア。インテルの守備陣はまるで時間が止まっているよう。
 インテルがボールを持っても、そこからの展開は個人技。周りの動きがなく、のんびりと見える。これでは攻撃にならない。ユベントスは40分、ピルロのFKにキエッリーニがDFを上から高いヘディングシュート。GKジュリオ・セザールがファインセーブ。44分にも後方からのフィードをビダルがヘッドでつなぎ、クアリアレッラが長友と競り合いながら走り込みシュート。またもGKジュリオ・セザールがセーブ。ジュリオ・セザールがいなければ何点取られていたことか。もっともブッフォンも2点は止めていたが。
 ついに8位まで落ちたインテルは今シーズン2回目の監督交代。今度はユースのストラマッチョーニ監督が就任。さっそく若手の起用を表明しているが、さてどうなるか。いい加減、あの親父サッカーには愛想が付いた。新生インテルで躍動する長友を見てみたい。