とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

がっぷり四つの好ゲーム。グランパス残り1分で勝利を逃す。

 先日のACL天津戦で引き分けたグランパス。中3日で好調サンフレッチェ相手、しかもアウェイということで苦戦は覚悟していたが、まさかサンフレッチェと同じ3-4-3のフォーメーションで来るとは思わなかった。リーグ開幕前には練習をしていたが、しっくり行っていたとは言えず、開幕後はもっぱらリードしたゲーム終盤の守備的布陣として活用してきた。だが意外や意外、前半はグランパスの方がパスを回し、ゲームの主導権を握る。
 12分、FKにダニルソン、小川と並び、蹴ったのは藤本。柔らかいボールはわずかに枠を外す。16分、ダニルソンの縦パスを玉田が左に振って小川のクロスに玉田が飛び込むがDFがクリア。19分には後方からのフィードを受けて永井が倒れながらのスルーパス。金崎が抜け出すが、DFに追いつかれてクリアされる。さすが森崎和幸。23分、ダニルソンの縦パスを受けて玉田がドリブル。スルーパスに小川が抜け出し、GKと一対一。だが、西川がナイスセーブ。もう少し浮かせられるとよかった。
 25分過ぎ位からようやくサンフレッチェも攻めてくる。27分、青山の長いスルーパスに佐藤が抜け出しかけるが、闘莉王がクリア。サンフレッチェは青山がよく効いているし、もちろん佐藤は怖い。31分、山岸のクロスに佐藤がドンピシャヘッド。だがGK楢崎の正面。41分、左サイド山岸のクロスがDFに当たってファーサイドに。ミキッチのクロスに佐藤がシュート。これも楢崎がナイスセーブ。45分、西川のゴールキックを増川がヘディングではね返すと、玉田が落として金崎が抜け出しシュート。PA内で青山の手に当たるが、PKは取ってくれない。
 前半は局面では激しい動きも見られたが、全体的には両チームゆったりとボールを回し、チャンスを窺うゲーム展開。勝負は後半。
 後半に入るとサンフレッチェが攻勢をかけてきた。2分、CKからダニルソンのクリアに水本がミドルシュート。わずかにポストの左。4分にはDFからのボールを受けた藤本が佐藤と交錯。こぼれ球を石原が拾って、落としたボールを佐藤がシュート。GK楢崎、ファインセーブ。グランパスも6分、藤本のCKにダニエルがヘディングシュート。今度はGK西川がナイスセーブ。14分、サンフレッチェが石原のクロスに佐藤がヘディングシュート。GK楢崎がライン上で反応。一旦はこぼすががっちりと抑える。
 お互いパスが回り、激しいプレス、意外なスルーパス複数の選手が動きだし、攻守の切り替えも速い。最高に面白いゲーム。このまま引き分けでもいいと思った17分、小川のスルーパスダニルソンが抜け出し、えぐってクロスに右SB田中がコースを狙ったヘディングシュート。グランパスが先制。
 しかしここからサンフレッチェが反撃。まず21分、石原を大崎に代える。22分、佐藤の縦パスを大崎が左に流し、山岸のクロスにミキッチが走り込み、ヒールでシュート。コースは外す。グランパスも26分、金崎に代えて中村を投入。
 27分、ミキッチの戻しに森脇のスルーパス。大崎が抜け出し、シュート。GK楢崎がファインセーブ。はね返りをミキッチが拾ってクロスに佐藤が飛び込む。ヘディングシュートはダニエルがよく競って、枠外へ。グランパスも30分、小川と藤本のパス交換から右サイドにサイドチェンジ。田中がシュートするもGK西川がセーブ。
 サンフレッチェは31分、山岸に代えて清水。37分、高萩に代えて森崎浩司を投入。グランパスはボールを回して時間を使い、ゴール前は強力3バックが身体を張る。42分には玉田に代えて巻。しかしもっと動ける選手の方がよかったのではないか。
 44分、佐藤がミドルシュート。GK楢崎の正面。ロスタイム1分、青山が左に流し、清水のクロスに森脇がヘディングシュート。GK楢崎がファインセーブ。ロスタイム2分、左WB小川に代えて石櫃。ミキッチと森脇で再三突破を図るグランパスの左サイドをケア。しかし。同点ゴールは結局、左サイドから。森崎浩司の落としを森脇がドリブル。中村がスライディングして前が空いたところをスーパーミドルシュート。これが決まってロスタイム3分でサンフレッチェが追い付いた。
 勝利まであとわずか。天津戦に続いて悔しい結果となった。だがこのゲームで3バックでも十分戦えることを示した。次は今シーズン、ペトロビッチ監督となってサンフレッチェと同じ3-4-3で戦うレッズだ。また今日と同じフォーメーションで戦うのだろうか。次節がまた楽しみになった。