とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

サンフレッチェに0-4と完敗。前半はグランパス・ペースだったのに、ダニルソンがゲームを壊してしまった。

 サンフレッチェミキッチグランパスレアンドロ・ドミンゲスとお互い攻撃の核となる選手を欠く一方、塩谷、田口と代表ブラジル戦をフル出場した選手が返ってきた。グランパスサンフレッチェの2シャドーに備えて、中盤をダニルソンと田口のダブルボランチとし、川又がCFの4-2-3-1の布陣。前半は落陽を背にしたグランパスが優勢で進む。
 6分、右SH松田のドリブルからCF川又が落とし、左SH永井がえぐって川又へクロスを入れる。DFがクリア。16分には左SB本多が右WB柏を抜いて左サイドを駆け上がり、クロス。グランパスが積極的に攻める。その中心にいるのがCF川又。前線でよく戦い、収めて、味方の攻撃を誘引する。
 19分、田口のFKにCB闘莉王がヘディングシュート。20分、左SH永井の縦パスにOH矢田が走り込んで、クロス。川又がDFと競る。22分、田口のCKからOH矢田がヘディングシュート。GK林がファインセーブ。23分、CH田口のクロスに左SH永井がヘディングシュート。25分、CH田口のクロスに右SH松田がヘディングシュート。35分にはCH青山からOH矢田がボールを奪い、左に展開して左SH永井がシュート。だが結局決まらない。
 前半に1点でも取っておけば後半のようなことはなかっただろうに、前半0-0で終わったことでゲームはすっかり変わってしまった。
 後半2分、CF佐藤がミドルシュートを放つ。GK楢崎がナイスセーブ。サンフレッチェが前半と変わり、序盤から運動量を上げ攻めてくる。それでも3分、右SH松田のドリブル、落としからCH田口のクロスにCF川又が胸トラップ。しかしCH青山がクリア。4分、OH矢田の縦パスを左SH永井が落とし、左SB本多のクロスに川又がヘディングシュート。CB水本がよく競って、シュートは枠に飛ばせない。
 ゲームを変えたプレーは後半8分。FW高萩のドリブルをCHダニルソンが併走して競ると、手を使った高萩が倒れる。PA前でFKの判定。これにダニルソンが抗議してイエローカード。この後、サンフレッチェがゴール前に押し込んでいく。
 そして12分、左WB山岸のクロスをCH青山がヘディングシュート。GK楢崎がファインセーブで弾き返すが、拾ったFW高萩のシュートがポストに当たり、はね返ったところをFW石原が押し込む。ゴール。前半押されていたサンフレッチェが先制点を挙げる。するとさらに15分、FW石原の落としからFW高萩のスルーパスにCF佐藤が抜け出してシュート。オフサイド気味だったが、ゴールが認められ、あっという間に2点差を付けられた。
 さらに19分、FW高萩が左に流し、CB水本のクロスにCF佐藤がシュート。そして24分、グランパス・ゴール前で弾んだボールにFW石原が競ると、CHダニルソンが足を高く上げてクリアしようとする。石原の頭も一緒に蹴ってファール。2枚目のイエローカードで退場。しかもPK。これを水本が決めてサンフレッチェが3点目を挙げる。
 サンフレッチェは21分、CF佐藤に代えて皆川。27分には左SH高萩に代えて森崎浩司を投入。グランパスも右SH松田に代えてFWグスタボ。36分にはCH矢田に代えて磯村を投入する。
 しかし37分、FW石原がドリブルでPA内に進入すると、堪らずCB闘莉王が行く手をふさぐ形になってPK。ちょっと厳しすぎる気もするが、これを石原が決めて4-0とゲームを決めた。その後はサンフレッチェが余裕でパスをつなぎ、時間を送る。グランパスも44分、CF川又のシュート。アディショナルタイムにはCH矢田のシュートと反撃するが、守備を固めたサンフレッチェの前に一矢を報いることもできず。0-4で完敗した。
 前半に1点でも取れていれば、こんなことにはならなかったのに。戦犯はダニルソン。確かに審判の判定は大いに疑問だったが、それで冷静さを欠いてプレーが乱れてしまった。しかし水曜日にはすぐに第29節ベガルタ戦が待っている。しかも観戦予定。ベガルタなら楽勝と思っていたのに、首位レッズを破って意気が上がる。一方、グランパスダニルソンレアンドロ・ドミンゲスを欠く、途端に難しいゲームになってしまった。立ち直っていいサッカーを見せてほしい。頼むぞ、グランパス