とんま天狗は雲の上

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インテル、ミランに引導を渡す勝利。スクデットはユベントスで決定。

 ストラマッチョーニ監督になって4勝1敗2分けと結果を残し、CL出場圏も夢ではなくなったインテル。対するミランユベントスと勝ち点差1。残り2ゲームで絶対勝利が必要なゲーム。新監督就任直後はベンチスタートも多かった長友だが、このところ先発に戻ってきた。このゲームでも定位置左SB。中盤を右からサネッティカンビアッソグアリンアルバレスとほぼフラットに並べ、ミリートスナイデルを縦に並べる2トップという布陣。これがよく効いた。
 11分、スナイデルを起点にアルバレスがドリブルからシュート。DFのブロックを長友がシュートするが、GKアッビアーティが正面でキャッチ。12分にはロビーニョのクロスにイブラヒモビッチがシュート。長友が抑えきれない。
 そして14分、スナイデルのFKにサムエルがオフサイドラインを抜けて飛び出し、戻しをミリートがシュート。インテルが先制する。ミランDFはラインコントロールをしようとしたのかもしれないが、インテルの選手たちの出足が速い。19分にもFKからスナイデルミドルシュート。GKが弾いたボールをルシオボレーシュートを決めるが、これはオフサイドの判定。だが、このシーンでもミランDFの動きの悪さが目立つ。
 すると22分、左SBボネーラが故障でデシーリョに交代。32分、スナイデルのCKにカンビアッソがヘディングシュート。GKアッビアーティがナイスセーブ。33分にはミリートのスルーパスに長友が走り込み、クロスをDFがブロックしたところをスナイデルがシュート。これはサイドネットに突き刺さる。
 しかしこの時のプレーでGKアッビアーティが足を捻ってアメリアに交代を余儀なくされる。前半のうちに二人の選手が故障交代してしまったのは、ミランにとっては痛かった。それでも35分、ムンタリのクロスにイブラヒモビッチが胸トラップで長友をかわしてシュート。GKジュリオ・セザールがナイスセーブを見せるが、ミランの個々の選手の技術は別格だ。
 42分、ロビーニョのスルーパスボアテングが抜け出すと、GKジュリオ・セザールがセーブ。だが、ボアテングを倒したとしてPKの判定。ジュリオ・セザールが猛烈に抗議するが、判定は覆らない。ボールをセットしたイブラヒモビッチに向かって舌を出して挑発するシーンもあり、一発触発な状況になったが、イブラヒモビッチは意に介さず冷静にゴールに蹴り込む。ミランが同点に追い付いて前半を終えた。
 そして後半開始直後の1分も経たぬうちに、ロビーニョのスルーパスボアテングがスルー。これでDFを引きつけてイブラヒモビッチがCBの間を抜いてシュート。あっという間にミランが勝ち越した。
 しかしインテルも調子がいい。4分、スナイデルミドルシュート。GKアメリアがナイスセーブ。そして7分、アルバレスのスルーパスミリートが抜け出したところを右SBアバーテが肩に手をかけて引き倒す。PK。これをミリートが決めて、インテルが再び同点に追い付いた。
 その後、さすがにインテルの運動量が落ち始め、ミラン・ペースになってくる。10分、ロビーニョのCKをイブラヒモビッチがヘディングシュート。ムンタリが抜け出して膝に当てるが、そのままゴールラインを割る。16分にはロビーニョがドリブルから長友を抜いてシュート。GKジュリオ・セザールの正面。17分、ボアテングのクロスにイエペスがヘディングシュート。25分、右サイドからボアテング、ノッチェリーニとつないでアバーテが中で受けてシュート。GKジュリオ・セザールがナイスセーブ。
 インテルは16分、グアリンに代えてオビ。30分にはアルバレスに代えてパッツィーニを投入。スナイデルをトップ下に下げて、2トップにする。すると33分、右SBマイコンのクロスにパッツィーニが飛び込みヘディングシュート。これがマークに付いていたCBネスタの手に当たってPK。これをミリートが決めてついにインテルが勝ち越した。
 ミランは33分、カッサーノを投入。インテルは今シーズンで退団のコルドバを入れて、3バックで守りを固める。そして42分、マイコンの強烈なミドルシュートがネットに突き刺さる。インテルが2点差に広げる。このまま終了し、インテルが勝利。CL、ELに向けて貴重な勝ち点を手に入れた。
 対するミランはこの敗戦でカリアリ戦に勝利したユベントスに勝ち点差4。1ゲームを残してユベントススクデットが決まった。ゲーム内容もこのゲームを見る限り、個人技に頼る、強いかもしれないがワクワク感に乏しい内容。インテルもそうだが、ミランも若返りが必要な時期を迎えているようだ。今度はシーズンオフの移籍市場が楽しみだ。