とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

日本、気持ちのこもった連動、6-0快勝。ヨルダン一蹴。

 昨日の昼、職場の女性が突然、「今日はヨルダン!」と言った。突然で頭が回らず「今は昼だけど」と大ボケかましてしまい、大爆笑。オマーン戦を見て、選手たちの充実ぶりに安心して、ヨルダン戦のことをすっかり忘れていた。「結果はどうなると思います?」と聞かれて、「4-0で日本」と答えたら、「はずれたら女子全員にケーキですよ」と言われた。前半だけで4-0。ケーキは半分にならないかな。
 オマーン戦で勝っても少しの緩みもない。その充実ぶりがヨルダン戦圧勝予想の根拠だが、昨日のヨルダンは中途半端に前線からプレスをかけてきて、却って中盤や前線にスペースができた。そして遠藤の復調。ガンバの不調は遠藤が原因ではなく、攻撃陣の動き出しにあるのだろう。オマーン戦を経て、このゲームでは遠藤からのスルーパスが面白いように通って、ヨルダンDFを切り裂いた。
 まず5分、遠藤のスルーパスに岡崎が抜け出して、オーバーヘッド気味のシュート。GKシャフィーがナイスセーブ。10分、遠藤がミドルシュートを放つと、直後のCKで直接ゴールに飛び込むボール。GKがかろうじて弾き出す。17分も遠藤から。香川がワントラップで縦に送り、本田がダイレクトでシュート。GKシャフィーが反応してセーブしたが、この3人でいい場面を作る。
 すると18分、本田のCKに前田がヘディングシュート。これがきれいに決まり、日本が先制。前田はほとんどフリー。ヨルダンのDFが弱い。21分には遠藤の長いスルーパスに本田が抜け出してシュート。あっさりと2点差。本田の動き出しもよかった。
 27分、長谷部がルーズボールを競って、肘打ちで流血。左SHアドドゥラー・ディーブは2枚目のイエローで退場。これで日本はますます攻撃に専心できるようになった。30分、またも遠藤のスルーパスに岡崎が抜け出し、シュート。DFに当たったこぼれ球に本田が詰めてシュート。3点目を挙げると、35分にはCKからGKのパンチングを内田が拾い、中央に流して香川がダイレクトでミドルシュート。4-0と突き放す。
 37分、CB吉田が後方からドリブルで前進。DFの当たりに倒れる際に左足を滑らせ、右膝を捻った。しばらくプレーを続けたが40分過ぎには自ら交代を申し出て、44分栗原に交代した。読みのいいアタックで何度もヨルダンの攻撃を分断。吉田もいいプレーを見せていたのに残念。しかし最終予選前のゲームで栗原、伊野波を試しておいたのがよかった。栗原も落ち着いてゲームに入ることができた。
 40分には本田の縦パスから岡崎がミドルシュート。42分にはまたも遠藤のスルーパスに岡崎が抜け出してクロス。45分、長谷部から内田がシュート。日本が気持ちよく攻めていく。
 しかし後半に入るとヨルダンが積極的な攻撃を示す。3分、右SBバニーアティアのFKからCMムルジャーンがタイミングのよいヘディングシュート。さらにトップ下バワーブのドリブルから右SHサイフィーがシュート。5分には1トップ、ハイエルがポストプレーから反転してシュート。GK川島の正面で事なきを得るが、後半序盤は日本DFラインが下がり過ぎ、中盤が空いて、ヨルダンに自由に攻撃をさせてしまった。
 しかし中盤にスペースがある状況なら日本も高いボールキープ能力から攻めていける。7分、前田がPA左コーナー付近から縦にドリブルすると、SBバニーアティアがスライディング・タックル。足がわずかにかかって倒れると、PKの判定。本田が余裕で決めて5-0とゲームも決めた。
 11分にはハットトリックの本田に代えて中村憲剛を投入。15分、憲剛のミドルシュートはGKシャフィーがファインセーブ。直後の遠藤のCKはまたもゴールに向かうカーブを描くが、これもGKシャフィーがかろうじて弾き出した。
 27分、イエローカードを1枚持つ今野に代えて伊野波。吉田がケガで退場した後、オーストラリア戦に備え、今野まで出場停止にならないよう交代させた。30分、憲剛のCKに栗原がヘディングシュート。DFのクリアを伊野波がシュート。またもDFクリア。バックアップのCB陣ががんばる。だがゲームは両チームとも運動量が落ちて、日本も無失点を守るためリスクを冒さないプレーに終始する。
 ダメ押しはセットプレー。44分、憲剛のショートCKから長友のクロスに栗原が高いヘディングシュート。ヨルダンのゴールネットに突き刺した。
 完勝の6-0。ヨルダンが中途半端に攻撃的でやりやすかった面もあるが、本田、香川の心身ともの充実ぶりに遠藤のセンスが戻ってきたら、これくらいは出来て当たり前。前田とMF陣との連携が取れてきたのも大きい。危なげないゲームで最終予選2連勝。この勢いで次はオーストラリア戦。この調子なら2-0の勝利も十分可能。気持ちよく3連勝で次はユーロ観戦を楽しもう。