とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

マンCはセンターラインの守備の再構築が必要。ハル相手に勝利したが、ゴールシーン以外にいいところなし。

 今シーズン、マンチェスター・シティのゲームを始めて観た。開幕戦ニューカッスルには快勝するも、前節、昇格組のカーディフに2-3と惨敗。3節ハル戦も内容的には劣勢の中、個人技と連携で2得点。だが守備面では大いに不安。ハルの決定力不足に救われた感じだ。
 ハルは中盤から後ろをほとんど移籍選手で占める。中でもトットナムから移籍したハドルストンとリバーモアのCHコンビがよく効いている。序盤は積極的にハルが攻めていった。7分にはCFグラハムのスルーパスがDFに当たったこぼれ球をOHアルコが拾いドリブル。GKハートと一対一になるもシュートはわずかにポストの右に外す。
 直後の9分、マンCも新加入ヘスス・ナバスのCKに左SBコラロフがヘディングシュート。GKマクグレゴーがファインセーブを見せる。11分には左SHブレイディーのクロスにCFグラハムが抜け出しシュート。だがオフサイド。13分、CKからダビド・シルバのクロスにCBレスコットがヘディングシュート。今度もGKマクグレゴーがスーパーセーブを見せた。
 そして15分、CHハドルストンのFKのクリアを右SHコレンがミドルシュート。わずかにポストの右に外れる。マンCは新加入フェルナンジーニョヤヤ・トゥーレのCHの連携がイマイチ。バイタルエリアがぽっかり空いて、ハルのOHアルコやCHハドルストンに自由に使われる。コンパニーがケガで欠場し、レスコットナスタシッチで組んだCBも機動力はイマイチ。バイタルエリアを埋め切れない。両SBが中に絞って何とかクリアする。
 28分、OHアグエロがDFをかわして長駆ドリブルからシュート。だがGKマクグレゴーがセーブ。マンCの攻撃も右SHナバスはよくがんばっていたが、左SHシルバやOHアグエロ、CFジェコに動きが少なく、攻撃の形が作れない。その後は両チーム、チャンスもないまま前半を終えた。
 後半最初からジェコに代えてネグレドを投入。すると3分、左SHシルバの縦パスにCFネグレドがヘディングシュート。後半に入り、シルバが中盤まで下がって代わりに左SBコラロフが積極的に前へ。CBナシタシッチも積極的にチェックに前へ出る。ハルは6分、GKマクグレゴーのゴールキックからDFのクリアをCFグラハムがシュート。枠を外す。
 9分、CFネグレドがダイレクトで縦にパスを入れると、SHシルバが飛び出してクロスに右SHナバスがアクロバティックなシュート。スペイン・トリオでチャンスを作っていく。だがハルのプレスも速い。15分には右SHコレンのクロスがゴール前に入るが、CFグラハムが合わせ切れない。
 ハルがチャンスを決め切れずにいると、20分、左SHシルバが下がって右にパス。右SHナバスが中に戻すと、OHアグエロがワンタッチで右へ展開。右SBサバレタが上がってダイレクトでクロス。これにCFネグレドが走り込んでヘディングシュート。ついにマンCが先制点を挙げた。
 直後21分、シルバに代えてナスリを投入。ハルは攻撃の起点となっていたOHアルコが足の故障を訴え、25分にクインに交代。これで攻撃の連携はやや落ちたが、CHハドルストンがゲームを作り、依然前への勢いは落ちない。30分には右SHコレンに代えてボイドを投入。35分、右SBエルモハマディのクロスのこぼれをOHクインがシュート。GKハートの正面。41分、またもエルモマハディのクロスにCFグラハムがヘディングシュート。だがGKハートが難なく抑える。
 そして45分、ナスリが仕掛けて得たFKをY.トゥーレが蹴って直接ゴールにねじ込む。マンCが追加点。終わってみれば2-0でマンCが勝利したが、内容的にはゲームを通してハルに勢いがあった。もう少しCFグラハムに決定力があれば結果は逆になっていたことだろう。
 マンCは攻撃はともかくとして守備を何とかしないといけない。特にCH。このゲームではナスリやミルナーなど多くがベンチスタートだったが、まだコンディションが整わない選手が多いのだろうか。ペレグリーニ新監督の采配を選手たちも観察している感じがする。今シーズン、ペレグリーニ監督の前途はかなり大変そうだ。