とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

高校サッカー2回戦、京都橘の堅守速攻は今年も健在。藤枝東を破り3回戦進出。

 今年最初のサッカー観戦は高校サッカー2回戦屈指の好ゲーム、京都橘対藤枝東。しかし観戦を予定していたわけではなく、たまたまチャンネルを回したら放送していたため、前半10分過ぎ位からの観戦となった。
 序盤は藤枝東がパスをつないで攻めていく。京都橘はしっかり守ってFW小屋松を走らせるカウンターサッカー。そして20分、京都橘が速い攻撃で攻め込んで、右サイドからFW小屋松を狙ったふわっとしたクロス。DFがクリアし、橘の選手が拾って左に開くと、クロスにCB林が飛び込む。ヘディングシュート。京都橘が先制点を挙げた。
 その後、藤枝東が積極的に反撃。中盤から前線に向けてスルーパス。右SH桜井の意欲的なドリブル突破。だが京都橘のGK永井も恐れることなく前に出て抑えていく。35分、右SH桜井からのクロスに左SH小谷とOH藤原がオーバーヘッド。だがかぶってうまく当たらず、こぼれたボールに小谷がシュート。DFに当たり、わずかに左サイドネットに外れる。前半は藤枝東がパスをつないで攻めるが、京都橘がしっかり守り、1-0のまま終了した。
 ハーフタイムにメモと鉛筆を用意して、ようやくいつもの観戦スタイルに戻った。後半序盤、攻勢をかけたのは京都橘。6分、右サイドからFW宮吉のクロスに左SH中山がシュート。GK長沢が好セーブを見せる。さらに7分、FW宮吉からのパスを受けた右SH中野が藤枝東の二人のDFの間を抜けるドリブル。CB熱川が倒してPK献上。京都橘、追加点のチャンス。小屋松が蹴るが、GK長沢がファインセーブで弾き返した。
 京都橘がチャンスを逃して、藤枝東の反撃が強まる。15分、右SH桜井からのクロスをOH藤原が落とし、CF片井がシュート。DFがブロック。さらに攻める。DFからのフィードに片井が走り込み、右サイドからPA内に進入を図る。CB林が足をかけてしまい、今度は藤枝東がPKのチャンス。これをCF片井が狙うが、GK永井がじっくり動かず、横っ飛びナイスセーブ。これで京都橘がまた息を吹き返した。
 藤枝東は22分、桜井に代えてCF田口を投入。片井を右SHに下げる。藤枝東は守備の局面ではCH原田が下がって4バック。攻撃時には両サイドのCBが積極的に上がって攻撃に絡む。24分・26分と右CB大村の攻撃参加から前線にクロスが入るが、京都橘の守備が堅い。そして27分、CBからのフィードに小屋松が抜け出し、キープから絶妙のクロス。交代したばかりの赤澤が受けてシュート。京都橘が追加点を挙げた。
 しかし藤枝東のCF田口の身体能力も高い。29分、CH原田の縦パスを受けたCF田口が反転から抜け出してシュート。だがGK永井がファインセーブ。京都橘も30分、GK永井からのフィードをFW小屋松が受けて、クロスに右SH中野が走り込む。昨年の小屋松は俊足FWだったが、今年はチームの核としてゲームを作る。スピード、キープ力、そしてゲームを見る力がある。グランパスでの活躍が楽しみだ。
 京都橘が38分山村、39分杉本を投入して守備を固めると、藤枝東アディショナルタイムに入って、山田と松田を投入。アディショナルタイム2分、CH原田のミドルシュートはDFがクリア。直後のCKに片井がヘディングシュート。うまく当たらない。さらに4分、CF田口のクロスにOH松田がヘディングシュート。だがGK永井がキャッチした。
 京都橘はGK永井を中心とした守備が堅い。そしてスピードとキープ力のある小屋松がゲームを作り、効果的なカウンター。さすが昨年の準優勝校の実力で強豪の藤枝東を下し、3回戦進出を決めた。藤枝東もさすが静岡県のチームらしくパスワークやドリブルなど技術力が高く、かつ組織的に攻めたが、京都橘の堅守の前にゴールを挙げることができなかった。早過ぎる強豪同士の戦いは京都橘が勝利。十分優勝を狙えるチーム力を備えている。これからの活躍が楽しみだ。