とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

今年は期待大! レッズ&ガンバの楽しいサッカー

 サンフレッチェからGK西川を獲得し、今シーズンこそは首位を狙うレッズ。対するガンバもJ2ぶっちぎりの首位でJ1に返り咲き、レイソルに続く昇格即優勝を狙う。開幕戦随一の好カードだ。ケガで不在の宇佐美の代わりにCF佐藤を入れて、遠藤はピッチ全体を自由に動き回る。対するレッズは梅崎を右SHに起用。柏木はCHで先発した。
 序盤、レッズが攻めていく。6分、右SH梅崎のクロスをCF興梠がつなぎ、左SH原口がミドルシュート。18分にはCH阿部が右に展開、右WB平川のクロスにCF興梠が走り込むが、右SB加地がブロック。さらに20分、左SH原口がドリブルからループシュート。25分にも右SH梅崎がミドルシュート。攻めるレッズに対して、ガンバはしっかり守備ブロックをつくり守る。そして26分、FW遠藤のスルーパスに左SB藤春が抜け出し、クロスにCF佐藤がシュート。守る時間が長いが、ここぞという場面で遠藤から繰り出されるカウンター攻撃は怖い。
 レッズも33分、右SH梅崎から大きくサイドチェンジのパス。すると左WB宇賀神がダイレクトで右サイドに返す。右WB平川がダイレクトでクロス。CF興梠のシュートは枠を外すが、ここまで大きく左右に振られると、さすがにガンバの守備もついていけない。両チームとも面白いようにダイレクトパスがポンポンとつながり、緊張感ある中で心地良いほどの爽快感。レッズ対ガンバのゲームはいつも楽しい。
 36分、右SH二川からのパスをCH今野がミドルシュート。両チーム、互角の展開が続く。しかし43分、レッズが攻め込んでCKを得ると、柏木のCKをDFがクリア。このボールがCH阿部の前にこぼれてシュート。これがゴール前に詰めた槙野の膝に当たりそのままゴールへ。レッズがあっけない形で先制する。前半はレッズの1点リードで終わる。
 反撃したいガンバは後半頭から右SH二川に代えて大森を投入。右サイドからの仕掛けを目論む。すると1分、FW遠藤から右に展開、右SH大森が中に切れ込んでシュート。GK西川がセーブ。レッズも5分、左SH原口を起点に、左WB宇賀神が左に流し、CB槙野が上がってクロスのこぼれをCH阿部がミドルシュート。ガンバがパスを回して反撃するが、レッズのプレスは弱まらない。ガンバの攻撃がなかなか形にならない。
 21分、遠藤のFKにCB丹羽が抜け出しヘディングシュートを叩き込むが、これはオフサイド。レッズは22分、右SH梅崎に代えて李を投入。25分、左SB藤春のクロスにFW遠藤がヘディングシュートを放つと、さらにガンバが押し込んでいく。すると28分、レッズがカウンター。右SH原口がボールを運び、絶妙のクロスに李が走り込むが、シュートは右SH大森がスライディングでクリアする。
 29分、CH内田に代えてリンスを投入すると、遠藤をCHに下げて、佐藤と2トップで攻める。レッズは29分、FW李が反転しつつDFをかわしてそのままシュート。32分には柏木のCKのクリアを宇賀神がミドルシュート。GK東口がファインセーブ。
 レッズは30分永田、36分には興梠に代えて鈴木啓太を投入。守備を固めると、前線から厳しいプレスをかける。ガンバも必死で反撃するが、なかなか決定的チャンスまでつくれない。結局このまま時間が経過して、1-0。レッズがガンバ相手に初戦を飾った。
 今シーズンのレッズは昨シーズンの反省もこめてさらにアグレッシブに、そしてGK西川を中心に守備も堅い。ガンバも遠藤が自由に動き回り攻めるが、レッズの方が一枚上だった。だが両チームともこの調子なら十分優勝が狙える。リーグ後半で対戦する時にはどんな順位でこの対戦を迎えるのだろうか。伝統の一戦が帰ってきて、今シーズンの楽しみがまた増えた。