とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

久し振りにインテル長友のゲームを観てみたら・・・FWイカルディがゲームを壊し、GKハンダノビッチがゲームを作った。長友はエルナネスともども安定したプレーで勝利に貢献した。

 しばらく疲労などで欠場していた長友だったが、ようやく先発に復帰。前節はFWイカルディにアシストのクロスを入れる活躍だったが、今節サンプドリア戦も長友がゴールに絡んだ、という報道だったので観てみた。が、実際は可もなし不可もなし。長友はいつもの長友だった。それはそれでW杯に向けて安心材料だが、ゲームはFWイカルディが壊し、GKハンダノビッチの活躍で勝利を呼び込んだ波乱のゲーム。チームとしては点差の割には今後に不安の残る内容だった。
 序盤はお互い攻め合う互角の展開で始まった。しかし13分、右WBダンブロージオのスルーパスにFWパラシオが抜け出しクロスを入れると、ゴール前に走り込んだFWイカルディがシュート。インテルがあっさりと先制点を挙げる。しかしその後がいけない。前所属チームのサンプドリア・サポーターのブーイングに対して、笑みを浮かべて聞き耳を立てる挑発パフォーマンス。サンプドリアの選手も騒然となってイエローカードをもらう。だけでなくサンプドリア・ベンチにいた選手もイエローカード。波乱の幕開けとなった。
 そして18分、今度はサンプドリアのCBガスタルデッロがドリブルで進入したところを、インテルのCBラノッキアが追いかけて足を引っ掛け、PA内で倒してしまう。PK献上。ところがサンプドリアのFWマキシ・ロペスがこのPKを外してしまう。GKハンダノビッチ、ナイスセーブ。さらに20分、サンプドリアのFWエデルがドリブルで仕掛けると、CBロランドのチェックにPA直前で倒れる。シミュレーションの判定。エデルがイエローカード。そしてCBサムエルとエデルが言い争いになって両者にイエローカード。エデルは2枚目のイエローで退場になる。サンプドリアは1点のビハインドに加え、前半20分で一人少なくなってしまった。28分にはCBラノッキアイエローカード。前半だけで7枚のイエローカードが乱発される荒れたゲームとなった。
 だが一人少ないサンプドリアの方が攻勢をかける。32分、FWマキシ・ロペスが強烈なミドルシュート。GKハンダノビッチがナイスセーブ。34分、OHサンソーネのFKもゴール隅に飛ぶが、GKハンダノビッチがスーパーセーブ。さらに45分、右SBデシルベストリのクロスに左SHソリアーノボレーシュート。またもGKハンダノビッチがスーパーセーブを見せた。結局前半だけで4本のスーパーセーブ。FWイカルディから始まった乱れたゲームをGKハンダノビッチが収めていく。前半はインテル1点リードで終えた。
 後半に入っても一人少ないサンプドリアの攻撃に勢いがある。インテルは厳しい中盤の攻防からショートカウンター。長友もいいクロスを何本か入れる。そして15分、縦パスを受けたFWイカルディが反転からスルーパス。FWパラシオが抜け出してシュート。GKダコスタがナイスセーブ。だがこの攻撃に続いた2本目のCKにCBサムエルがドンピシャ・ヘッド。インテルが追加点を挙げてサンプドリアを突き放す。
 するとさすがにサンプドリアの選手も気落ちしたか、18分、今度は右WBダンブロージオから中へのパスをCHコバチッチがスルーパス。FWパラシオがきれいに抜け出して、横パスをFWイカルディがシュート。インテルが決定的な3点目を挙げた。
 その後はサンプドリアがクルスティチッチとオカカを入れて反撃を試みるも、インテルが余裕のパス回し。そして34分、左WB長友のキープからFWパラシオに預けて、DFを惹きつけ外に逃げると、パラシオが離れたDFの間に走り込んで、CHアルバレスとのワンツーで抜け出す。シュート。インテルがダメ押しの4点目を挙げた。
 結局このままゲームを終える。4-0でインテルの完勝。結果だけ見ればそうだが、内容的にはGKハンダノビッチのスーパープレイがなければ結果はどうなっていたかわからない。それほどインテルのDFラインは不安定だった。これまで2失点で2引分けだったのも納得ができる内容だ。
 さていよいよ残りも5ゲーム。パルマナポリミランラツィオと続く。中でも本田とのミランダービーが楽しみだ。でもこの内容で大丈夫かな。攻撃はイカルディが絶好調だが、守備が心配だ。いよいよヨーロッパリーグ出場権を賭けた真剣勝負が始まる。