とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ファンハール・マジック。交代選手二人で2ゴール。オランダがチリを一蹴してグループB首位通過。

 グループ2位通過だとベスト16でブラジルと対戦する可能性が高い。前半からもっと激しいゲームになるかと思ったら、意外にオランダが守備を固めてきた。フラールを中央に、ブリントとデフライを並べる3バック。CHにデヨングとワイナルドゥムを並べ、攻撃はもっぱらロッベンとレンス、スナイデルの3人に託す。
 チリもメデルを中央に置く3バックだが、FWサンチェスが激しく出入りを繰り返し、CBメデルから長いフィードを引き出していく。序盤こそ互角の展開だったが、ジリジリとチリ・ペースになっていく。23分、サンチェスのCKからOHグティエレスがシュート。オランダも24分、右WGロッベンがドリブル突破を図るが、チリのDF陣が止める。33分、CHデヨングのパスカットから右WGロッベンがスルーパス。だが止められる。34分、ロッベンのFKにCBデフライがヘディングシュート。枠を外す。
 チリの選手はみんな身長は低いが胸板が厚く、低い重心で仕掛けていく。また、守りの場面でも勇気を持ってプレスをかけて当たり負けしない。オランダの大男たちが戸惑っている。そしてFWサンチェスの運動量と技術。前半を観る限り、チリがゴールを挙げるのも時間の問題だと思った。40分、右WGロッベンがドリブルからシュート。だが枠の外。44分、チリもCHディアスのFKにOHグティエレスがヘディングシュートするが、枠を捉えられない。前半はスコアレスのまま終えた。
 後半頭からOHグティエレスに代えて左SHボーセジュールを投入。バルカスをトップ下に移す。ところが後半に入ると前半と様相が違う。オランダが積極的に前からプレスをかけて攻めていく。チリの運動量が落ちたか、前半のようにFWサンチェスにボールが入らない。ようやく20分、FKからFWサンチェスがライン際深くまで切れ込み、ドリブルでDFを抜いてシュート。GKシレッセンがナイスセーブ。オランダも24分、右WGロッベンがドリブルからミドルシュート。GKブラヴォがセーブした。
 24分、オランダが左WGレンスに代えてデパイを投入。チリも25分、CBシルバに代えてOHバルディビアを投入。さらに31分、オランダはOHスナイデルに代えてフェルを投入。そして31分、FWデパイがドリブルからミドルシュート。GKブラヴォがファインセーブで弾き出す。続くCKを大きく右サイドに戻すと、右SBヤンマートのクロスに交代したばかりのFWフェルがヘディングシュート。これが決まり、ついにオランダが先制点を挙げた。
 その後、反撃するチリ。だがオランダの守備は堅い。44分、左SBハラのクロスにCBメデルがヘディングシュート。だが枠を外す。そしてアディショナルタイム2分、チリのCKからのカウンター。CHデヨングの大きなフィードに右WGロッベンが走り込み、クロスに交代出場のデパイが合わせる。ゴール。そしてタイムアップ。最後にオランダが追加点を挙げて、2-0とオランダが勝利した。
 それにしても交代出場した2選手の2ゴールで勝利とは、さすがファンハール監督。この後行われたグループAの結果により、グループ2位のチリがベスト16でブラジルと対戦。だがオランダの相手、メキシコも簡単ではない。どちらも好ゲームになりそうだ。いよいよ見逃せないゲームが増えてくる。