とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

サガンが熱戦を制し、首位に勝ち点差2と迫る。

 気がつけばサガンが2位にいる。だが順位は関係ない。暑さの中、とにかく走る姿勢が観る者を惹き付ける。第17節の相手セレッソは、柿谷が抜け、監督が変わって、サッカーも変わった。扇原をアンカーに南野と山口がCH。平野とキム・ソンジュンの新加入選手が大きく左右に開き、中央でフォルランが自由に動き回る。
 5分、CFフォルランミドルシュート。8分には右WG平野がミドルシュートセレッソは高いDFラインで押し上げて、積極的に攻めていく。だがサガンの守備は堅い。しっかりと守ってカウンター。12分にはセレッソのCB藤本にCF豊田がプレスをかけると、右SH水沼が奪い、そのまま右サイドを駆け上がる。クロスをOH池田がヘディングシュートしたが、惜しくもGKキム・ジンヒョンの正面。キャッチされた。
 その後も互角の展開が続く。19分、CH扇原のミドルシュートもGK林がナイスセーブ。34分、セレッソのCBキム・ミンヒョクにOH南野がプレスをかけてボールを奪うと、フォルランとのワンツーから南野がシュート。しかしこれもGK林がセーブした。前半はスコアレスで終了。
 後半もセレッソがパスを回して攻めていく。5分、CH扇原の縦パスからOH南野がドリブルで持ち上がると、左に流してCFフォルランがシュート。GK林がセーブ。7分、右WG平野の縦パスをOH南野が落とし、CFフォルラン、平野とつなぎ、南野がDFをかわしてシュート。これもGK林がナイスセーブを見せた。
 サガンもきっちり守りつつ攻めてくる。13分、右SB丹羽のクロスをCF豊田が胸で落とし、右SH水沼がシュート。枠を外したが、水沼もよく走っていた。そして23分、セレッソPA前の密集からサガンのCH高橋が走り込んでボールを奪いそのまま左サイドをえぐると、戻したボールに左SHキム・ミヌが走り込んでクロス。これをCF豊田が押し込んでゴール。サガンが先制点を挙げた。
 その後はサガンが守り切る。セレッソも26分楠神、31分杉本、42分長谷川と攻撃的な選手を投入するが、サガンも谷口、岡本と投入して守備を固める。結局このまま逃げ切ってサガンが1-0と勝利した。セレッソもけっして悪いサッカーではなかったが、もう一つゴール前まで迫り切れず、ゴールを決めることができなかった。
 レッズがドローで、サガンが首位まで勝ち点差2と迫ってきた。しかしサガンのサッカーを見ていると、誰も順位など気にせず、ひたすら自分たちの走るサッカーに徹している印象。日本代表のように唯我独尊、自分勝手なサッカーではなく、しっかり相手に対応してひたむきに走るサッカー。この汗が勝利を呼び寄せる。日本代表に足りないものを思い起こすようなサッカーだ。豊田を代表に選出しておけば・・・。そんなことを思わないでもない。