とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

J1昇格プレーオフ 決勝 ジェフ対モンテディオ

 日曜日のJ1昇格プレーオフ、ジェフ対モンテディオのゲームをビデオで観戦した。ジェフは過去2年連続プレーオフで敗退。一方のモンテディオプレーオフ進出は初めてで、4年ぶりのJ1復活をめざす。モンテディオは準決勝でジュビロ相手に、アディショナルタイムにGK山岸がJリーグ初のGKによるヘディングゴールを決めて注目を集めた。その流れからすると、運気的にはモンテディオが有利な状況かと思った。
 4分、ジェフの左SB中村が直接ゴールを狙ったCKがモンテディオのGK山岸のファインセーブに弾き返される。やはり運はモンテディオの方にあるかな。その後はお互い良さを消しあう中盤での攻防に終始する。ミスも多い。19分、右SB山口慶の縦パスに右SH幸野が抜け出しシュート。いやクロスだったかな。23分にはCF森本が強引な突破とドリブルでゴール前に迫る。そうだ、ジェフには山口慶や森本がいるじゃないか。CH佐藤勇人も健在だ。CBには山口智。左FW山崎以外、知らない選手が多い(CF林やCB石井などは知っています)モンテディオよりもジェフの方を応援するモードになる。
 25分、谷澤のCKにOH町田がヘディングシュート。わずかにポストの左に外れた。悪い予感。そして37分、モンテディオのCH宮阪のCKが直接ゴールに飛んでいく。GK高木がナイスセーブ。しかし弾いたボールを宮阪が拾い、もう一度クロスを挙げると、左FW山崎がヘディングシュート。ゴール。前半4分のジェフのCKと同じようなCKだったが、結果は大きく違った。モンテディオが先制する。
 後半に入るとジェフが積極的に攻撃を開始するが、モンテディオのプレスが厳しく、なかなか思うように攻めていけない。11分、中村のFKにCB山口智がヘディングシュート。しかし枠を外す。22分にはカウンターで右SH幸野のサイドチェンジからOH町田が切り返してシュート。DFがブロック。
 局面を変えたいジェフは32分、町田に代えてFWケンペスを投入する。33分にはCB山口智のクロスに左SH谷澤がシュート。GK山岸がファインセーブ。FW森本が走りこむが、届かない。35分、中村のCKに惜しいヘディングシュートを放ったのは誰だったか。40分には幸野に代えて左SH田中を投入する。モンテディオも29分、左FW山崎に代えてロメロ・フランク。42分には船津。守備を固める。
 44分、FWケンペスの縦パスに谷澤が走りこむが、GK山岸の方が早い。アディショナルタイム1分、DFからの縦パスにFW森本が走りこみ、戻しをFWケンペスがシュート。だがGK山岸がファインセーブ。直後にももう一度ケンペスがシュートを放つが、GK山岸が止めた。結局、ジュビロ戦で見せたGK山岸の運は1週間後のジェフ戦でも変わらなかった。もちろん実力もあるが、サッカーではやはり運も大きい。結局ジェフはサッカーの女神に「まだ早い」と嫌われたのだろう。内容的には最後まで運動量の落ちなかったモンテディオがジェフを上回ったと言えるゲームだった。
 しかし、この内容で来シーズン、モンテディオはJ1でやっていけるだろうか。かつてのJ1・J2入替戦は意味があったが、3位から6位で決めるプレーオフには、トーナメントに強いチームを昇格させるというだけのことで、J1で戦えるチームを昇格させるわけではない。その時に勢いがあるチームが昇格しても、長いシーズンでは結局、トリニータヴォルティスの二の舞になる可能性が高い。この形式でのプレーオフは早々に見直すべきではないか。ゲームを観ながらそう感じた。