とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

ブンデスリーガ 第22節 マインツ対フランクフルト

 前節、ドルトムント相手に先制し、一旦は同点に追い付きながらも敗戦を喫したマインツ。ついに降格圏内まで勝ち点差1の14位まで下がってしまったが、やってるサッカー自体はけっして悪いわけではない。しかし不振の責任を取る形で監督が交代。新たなスタートを切ることとなった。対するフランクフルトは攻撃的サッカーで前節もシャルケを粉砕。9位につけるが、これまで全試合出場の長谷部が出場停止。その影響がどう出るか、気になるところだ。
 ゲームが始まると、ホームのマインツが一方的に攻めていく。5分、OHマッリから右に流し、右SBブロジンスキのクロスがゴール前に入る。CF岡崎が走りこむが、わずかに届かない。流れたボールを左SHデブラシスが受けてドリブル突破。クロスをCHバウムガルトリンガーがシュートする。
 その後もマインツが押し込む展開。CF岡崎もよくポストになって攻撃の核となるとともに、守備の場面でも執拗なフォアチェックでフランクフルトの守備陣に圧力をかけていく。25分には右SBブロジンスキのフィードが流れたところに岡崎がチェックに入り、仕方なくCBサンブラーノがバックパス。GKトラップがあわててキャッチした。
 守ってもマインツは高い守備ラインを保ち、何度もオフサイドにかける。しかしフランクフルトもその浅いラインの裏側を狙う。28分、CHシュテンデラのスルーパスに右SHアイクナーが抜け出し、クロスにFWマイアーが詰めるが、右SBブロジンスキが身体を張った。
 しかし35分、フランクフルトが自陣から速いカウンター。右SHアイクナーの落としを右SBチャンドラーが中へつなぎ、CHルスの縦パスからFWセフェロビッチがスルーパス、右SHアイクナーが走りこんでシュート。フランクフルトが一瞬のチャンスをモノにして先制点を挙げる。
 しかし38分、今度はマインツが中盤でボールを拾うと、OHマッリのスルーパスにCF岡崎が抜け出し、GKをひきつけてクロス。右SHクレメンスがシュート。すぐにマインツが追い付いた。岡崎の飛び出しが絶妙。クロスも素晴らしく、90%は岡崎のゴールといっても過言ではない。41分にはCHガイスのCKにCF岡崎がヘディングシュート。GKトラップが正面でキャッチ。前半は1-1の同点で終わった。
 しかし後半に入るとすぐにゲームが動く。2分、ゴール左側深い位置で得たFKをCHガイスが蹴ると、見事にニアに飛び込み、マインツが勝ち越し点を挙げる。スーパーゴール。さらに5分、CHガイスのフィードに左SHデブラシスが抜け出すと、クロスを受けたOHマッリがシュート。3点目を挙げた。長谷部がいたらもう少しプレスがかかっただろうが、この日のフランクフルトは本来CBのルスがCHを務め、その影響は少なからずあったと言える。
 その後、9分には左SHデブラシスがミドルシュート。20分、フランクフルトの左SBオチプカのFKにCBマドルンクがヘディングシュートとお互い攻め合う展開。だが、フランクフルトはなかなかチャンスをつかめない。そして40分、フランクフルトのCBサンブラーノが2枚目のイエローカードで退場。これで万事休す。結局、最後まで守り、戦ったマインツが3-1と勝利。マーティン・シュミット新監督の下で4試合ぶりの勝利を飾った。
 これで11位に上昇。とは言っても、降格圏内の16位とはわずかに勝ち点差3。それでも内容的にはけっこういいサッカーを見せていた。岡崎の貢献も目立つ。この勢いでさらに勝利を重ねていってほしい。