とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

なんで亀鑑って言うの?

 いつも行く鍼灸院の待合室に何枚かの賞状や免状の類が飾られている。これまでは気が付かなかったので、どうやら最近自宅の整理をして、出てきたものを掲示することにしたらしい。鍼灸・マッサージ師の免許や薬剤師免許などと並んで、専修学校を優秀な成績で修了したことを顕彰する表彰状が掲示してあった。その文中に「貴殿は・・・亀鑑として優秀な成績を収めた・・・」といった類の言葉があり、一緒にいた妻に「亀鑑って何?」と聞かれた。
 「亀鑑とは『みんなの手本』というくらいの意味だよ」と答えたら、「どうして亀がみんなの手本になるの?」と聞かれた。「そりゃ、鶴は千年、亀は万年というからめでたいんだろ」とその場ではごまかしたが、内心、男性器の先端部を亀頭というから、その連想で亀の頭は先端といった意味があるのではないかと思っていた。でもそんなことは言えない。
 それで気になったので調べてみた。すると、「『亀』は甲を焼いて占ったもの。『鑑』は鏡の意」「行動や判断の基準となるもの。手本。模範。」とある。あれ、亀って亀の頭じゃなく甲羅だったの。それは知らなかった。うかつにしゃべらなくてよかった。
 この類の思い違いって他にもありそうだ。知ったかぶりこそ怖いものはない。「地金を顕す」ってまさにこのことだ。