とんま天狗は雲の上

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J1リーグ第6節 レイソル対FC東京

 ここまで3引分け、いまだ未勝利のレイソル。しかし下平監督に交代してからはまだ負けていない。ナビスコ杯ではマリノス相手に初勝利し、次はリーグでの初勝利をめざす。対するFC東京は3勝2敗。勝ち点9で6位に付ける。ただし前節、森重が一発レッドカードをもらい欠場。丸山と吉本でCBを組んできた。

 開始1分、FW阿部のクロスからFW前田が落とし、左SH東がミドルシュート。対するレイソルも3分、CFオリヴェイラがドリブルで運び、右IH茨田がミドルシュートを放つ。レイソルは大谷をアンカーの据える4-1-4-1。攻撃の場面では大谷が下がって3バックとなり、両SBを高く押し上げる。特に昨年までヴァンフォーレでFWを務めていた右SB伊東が積極的に上がって攻めていく。

 14分、FC東京は左SB小川のクロスからFW前田がシュート。しかしGK中村航輔がファインセーブを見せる。27分にも左SB小川のクロスから右SH河野がシュート。DFのブロックのはね返りをもう一度河野がシュートを放つが、またもGK中村がセーブした。両チームともDFが高い位置を保ちコンパクトな中盤。厳しいプレスの中でお互い攻め合う溌剌としたプレーが続く。

 28分、右SH河野。31分、FW阿部とミドルシュートを放つ。44分にはCB吉本のフィードをFW前田がヘディングで落とし、FW阿部が走り込むが、GK中村がナイス飛び出し。シュートを打たせない。スコアレスながら初勝利を狙うレイソルの元気さが目立った前半だった。

 FC東京は後半開始から右SH河野を橋本に交代した。その後もお互いコンパクトで厳しい攻防が続く。7分、レイソルは右SB伊東のドリブルから右に流して右SH中川がシュート。10分、左SB輪湖が足を痛め、中山に交代する。13分、右IH茨田のクロスにCH大谷がミドルシュート。15分、右IH茨田のクロスにCFオリヴェイラがヒールシュート。しかしGK秋元がセーブする。

 後半は次第にレイソルが押し込んでいく。攻め手のないFC東京は18分、東に代えて右SH羽生を投入。橋本を左SHに回す。19分、CFオリヴェイラのドリブルから右に流して右IH茨田のクロスに左IH小林と左SH武富が飛び込む。がGK秋元がセーブした。26分、FC東京はCHハデソンに代えてFWムリキを投入。橋本をCHに下げ、阿部を右SHに回す。レイソルは茨田に代えて左SH田中順也を投入。武富をIHに入れる。

 27分、右SB伊東がドリブルからミドルシュート。相変わらずレイソルが積極的。FC東京はムリキが実力の片鱗を見せるが、連携はまだまだ。そして37分、CFオリヴェイラがドリブルでPA内に侵入していくと、抜かれかけたCH橋本が手をかけて倒してしまう。PK。これを田中が落ち着いて決めて、ついにレイソルが先制点を挙げた。

 その後はFC東京が反撃。もっとも43分、右SH阿部のミドルシュートFC東京の後半初シュート。45分にはFWムリキがシュートを放つが、GK中村航輔が止めた。集中して守るレイソル。そしてタイムアップの笛。リーグ戦ようやくの初勝利にチーム全員で喜んだ。

 どうしてこれまで勝利がなかったのか不思議なほど、前からのプレスも効いて、ゴールへの意欲も高かった。開幕当初のミルトン・メンデス監督の戦術がうまく合わなかったのだろうか。それも早々と下平監督に交代したことで、昨季までのアグレッシブなレイソルに戻っている。もう心配はいらない。これからは勝ち点を積み上げ、順位も上げていくだろう。期待以上に面白いゲームを見せてもらった。