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とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

リオ五輪グループB 日本対コロンビア

 あそこまでゲームを支配してなお勝利できない。それどころかあわや敗戦、グループリーグ敗退を覚悟した。ここまで追い詰められた後にグループリーグを突破して、決勝トーナメントを勝ち上がり、そしてメダル獲得。というのが手倉森監督のシナリオだろうか。絶体絶命一歩手前まで追い込まれて、なお同点に追い付く(しかも逆転できない)というのは、もはやこのチームのアイデンティティなのかもしれない。それにしてもハラハラドキドキした。

 GKを櫛引から中村へ、ボランチをダブルにして井手口が先発。さらに南野に代えて右SH矢島が先発して、浅野が2トップに入る。日本は初戦から変わって攻撃的な布陣で来た。序盤から日本が攻めていく。11分、右SB室屋のクロスをFW興梠が落として、右SH矢島がシュート。GKボニーラがナイスセーブ。弾いたところへFW浅野が詰めたが、これはオフサイド。日本はナイジェリア戦と違い、前から積極的にプレスをかけていく。しかしなかなかシュートチャンスまでは持ち込めない。

 するとコロンビアもカウンター気味に攻めてくる。18分、OHパボンのドリブルから縦パスを受けたFWミゲル・ボルハがシュート。GK中村航輔がナイスセーブ。こぼれ球を右SHバリオスミドルシュートを放つが、これは枠を捉えられない。29分にも日本のFKからコロンビアがカウンター。FWグティエレスのポストからパボンが左に展開。SHバリオスが抜け出すが、CB塩谷がクリアした。

 31分には左SB藤春のクロスにFW興梠がヘディングシュート。しかしゴール前を固めるコロンビアに満足な体勢でヘディングができない。そして34分、FW興梠のクロスにゴール前で左SB藤春がフリー。しかしヘディングシュートは枠へ入れられない。38分、藤春のFKにFW浅野がヘディングシュートを放つも、枠を捉えられない。前半はスコアレスのまま折り返した。

 前半、思うように攻められなかったコロンビアは後半頭から右SHロドリゲスを入れて4-4-2の布陣。前半終了間際、足を痛めたCBアギラルに代えて右SBパラシオスを投入。デイビー・バランタをCBに下げる。後半1分、コロンビアDFのパスをカットしたFW浅野がそのままシュート。しかしGKボニーラがわずかに触ってバーに弾かれる。さらに3分、左SH中島の落としからCH井手口の縦パスに抜け出したFW浅野がシュート。GKボニーラが弾いたところにCH井手口が詰め寄り、右SH矢島がシュート。しかし枠を捉えられない。

 攻め込むが、なかなかゴールを決められない日本。すると、そんな日本に業を煮やしたサッカーの女神が一瞬、コロンビアに微笑む。左SH中島からのバックパスから始まった日本DFラインでのパス回しにコロンビアがプレスをかけて左サイドでボールを奪うと、FWグティエレスがうまくCH井手口をかわして前を向き縦パス。右SHロドリゲスが落としたボールをグティエレスがシュート。CB植田に当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれた。コロンビアが先制点を挙げた。

 日本は17分、右SH矢島とCH井手口に代えて、南野と大島を投入する。しかし先制され焦る日本は20分、無理な仕掛けからボールを奪われると、左SHパボンがドリブルでカウンター。左に流してFWミゲル・ボルハがシュート。GK中村が弾くと、こぼれたボールを左SB藤春がクリアしようか、流そうか一瞬迷う。そして中途半端に蹴ったボールは日本のゴールに向かって飛び込んだ。オウンゴール。日本がミスミス2点目を献上した。

 しかし直後の22分、CH大島の縦パスから右SH南野が縦につないでFW浅野が抜け出しシュート。すぐに1点を返す。23分、FWミゲル・ボルハのミドルシュートはバーの上。日本も25分左SH中島、27分右SH南野と積極的にミドルシュートを放っていく。そして29分、左SH中島が中盤から思い切ったミドルシュート。これが決まり、日本が同点に追い付いた。

 日本は35分、藤春に代えて右SB亀川を投入する。38分、CH大島がミドルシュート。しかしコロンビアも攻め込んだ日本の裏を狙ってカウンターで攻め返す。ハラハラドキドキする時間が続く。アディショナルタイム3分には右SH南野がフィード気味の縦パス。FW浅野が走り込んでシュートを放つが、GKボニーラも飛び出してセーブ。続くCKもDFがヘディングでクリアしたところでタイムアップの笛。壮絶なゲームは2-2のドローで終わった。

 日本は勝たなければいけないゲームだった。前半、そして後半も再三、チャンスはあったはず。しかし一瞬の気の緩みから先制点を献上し、さらにオウンゴールで自ら2点差に追い込んでしまう。そこから2点を取り返して同点に追い付いたのはどう考えればいいのか。ゴールできるならもっと早くゴールが欲しかった。これも手倉森監督の作戦か。ギリギリの土壇場から力を発揮する選手たち。しかしそうもうまく事が運ぶだろうか。コロンビア対ナイジェリア戦でコロンビアが勝利すればその筋書きも絵に描いた餅。グループリーグ突破を決めたナイジェリアがコロンビア戦で手を抜かないことを祈りたい。