とんま天狗は雲の上

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プレミアリーグ第11節 チェルシー対エバートン

 プレミアリーグは現在、熾烈な上位争いが続いている。チェルシーは4位とは言うものの首位との勝ち点差は1。エバートンも6位につけている。接戦が期待された一戦だが、ゲームは意外なほどの大差がついてしまった。3バックにしたチェルシーの強さが際立った一戦だった。

 チェルシーはこのところ好調なメンバーと布陣を変えないまま。対するエバートンはボラシーをルカクと並べる2トップ。バリーとクレバリーがダブルボランチに並び、バークリーがトップ下。そしてジャギエルカ、ウィリアムズ、フネス・モリの3バックに右WBコールマン、左WBオビエドを配する3-5-2の布陣で先発した。

 序盤からプレミアらしい激しい中盤。しかし次第にチェルシーがパスを回し、ゲームをコントロールし始める。そして19分、CHバリーにプレスをかけてCHマティッチがボールを奪うと、CFジエゴ・コスタがドリブル。左に流すと左SHアザールが右足一旋。見事なミドルシュートがゴールに飛び込んだ。チェルシーが先制する。その直後の20分、今度は左SHアザールのドリブルから縦パスに走り込んだ右SHペドロのクロスに左WBマルコス・アロンソが強烈なミドルシュート。GKステケレンブルグの股を抜いて、ゴールに突き刺す。あっという間にチェルシーが2点をリードした。

 エバートンも23分、FWボラシーの縦パスからCHクレバリーのスルーパスに右WBコールマンが上がり、クロスをFWルカクが胸で向きを変えるシュート。しかしGKクワトロがキャッチする。チェルシーの攻撃は止まらない。34分、右SHペドロから左に流し、左WBアロンソのクロスに右WBモーゼスがシュート。ポストを叩く。36分には右WBモーゼスのクロスからCFジエゴ・コスタがヘディングシュート。たまらずエバートンは36分、左WBオビエドに代えて左SHミララスを投入。布陣もボラシーを一列下げて4-2-3-1にする。

 しかしチェルシーの勢いは止まらない。42分、アザールのCKをニアでCHマティッチがフリック。CFジエゴ・コスタがボレーで叩き込んでチェルシーが3点目を入れた。前半だけで3-0。アディショナルタイムにはCFコスタのシュートがサイドネットを叩くシーンもあり、まったく手がつけられない好調ぶりだ。

 後半もチェルシー・ペースが続く。5分、右WBモーゼスのドリブルから縦パスを左SHアザールが受けて、DFがクリアしたボールをCHマティッチがスルーパス。CFジエゴ・コスタがシュートを放つ。そして11分、右SBモーゼスの縦パスを受けた左SHアザールが右SHペドロにパス。ペドロがヒールで返したパスを受けて中に切れ込んだアザールが速い切り返しでDFをかわしてシュート。キレキレのパフォーマンスで4点目をゴールにねじ込んだ。

 CFルカクまでボールが渡らないエバートン。15分には右SHボラシーを諦め、右SHレノンを投入する。しかしその後もレノンが有効にボールに触る機会はなかった。18分、右WBモーゼスがドリブルから中にパスをすると、CFコスタがさらに左サイドに展開。左SHアザールからパスを受けた左WBアロンソのクロスにCFジエゴ・コスタボレーシュート。左右に振って、そして中で仕留める。GKステケレンブルグがファインセーブで弾き出した。そして20分、CFジエゴ・コスタのドリブルから左に流すと、左SHアザールがシュート。GKステケレンブルグがナイスセーブで弾いたところを右SHペドロが詰めてシュート。さらに追加点、5点目を入れる。理詰めの攻撃でエバートンはなす術なし。

 エバートンは21分、CHバリーに代えてOHデービスを投入。バークリーをCHに下げる。チェルシーは26分、右SHペドロに代えてオスカルを投入した。すると35分、右SHオスカルのスルーパスにCFコスタが抜け出しシュート。ここはDFがブロック。さらに35分には左SHアザールを右SHバチュアイに交代。36分、オスカルの蹴ったCKにCBダビドルイスがボレーシュート。GKステケレンブルグがナイスセーブ。みんなノリノリだ。

 39分には左CBケーヒルに代えてテリーを投入。久し振りに出場するレジェンド、テリーにも大きな拍手。45分にはCFコスタの大きなサイドチェンジから右WBモーゼスが切り返してミドルシュート。これもGKステケレンブルグが弾き出す。そしてタイムアップ。終わってみれば5-0。チェルシーが完勝。強さが際立ったゲームだった。

 今節はリバプールも勝利したため、チェルシーは2位に浮上。マンC、アーセナルが勝ち点差1の3位に続く。しかしチェルシーのこの強さは異次元だ。この後、ミドルスブラ戦を挟んで、トッテナムマンチェスター・シティとの対戦が予定されている。そこまでこの好調が続くのか。今後のプレミアリーグチェルシーを中心に進んでいきそうだ。