とんま天狗は雲の上

サッカー観戦と読書記録と日々感じたこと等を綴っています。

自動車事故

 まだ出勤して間もないが、会社まで歩いていく途中(なんと会社は徒歩10分以内の近距離にある)の交差点で、バスと軽バンが衝突して、軽バンが横転していた。まだ事故は起きたばかりで、ちょうど信号が変わり、横断歩道を渡っているところで救急車が到着した。事故現場の周りには10人程度の人だかりができていたが、その中にいかにも通勤途上といった感じの会社の同僚がいた。話を聞くと、なんと、まさに事故を起こしたバスに乗っていたそうで、でもその瞬間はスマホを見ていたので状況はよくわからないとのこと。

 しかし現場の状況を見ると、右折するバスの左側に軽バンが突っ込んでおり、明らかに信号無視で軽バンが衝突した感じ。私が事故現場にたどり着いた時には、軽バンの運転手がまだ車内に閉じ込められているというので、救急隊が横倒しになった軽バンの中に潜り込んでいた。死亡していたりしたらイヤだなと思ったが、担架に乗せられ救い出された運転手はかなりの出血はあったものの、手を動かして意識はある様子。バンのリアドアにはシルバーマークが貼られ、高齢の女性ドライバーだ。

 バスの乗客は同僚を含めて3人で、うち一人はバーに顔を打ち付けたそうで、血を流していたが、他の二人は何ともない。同僚も少し膝を打った程度と言っていた。ケガをした乗客は後から来たもう1台の救急車に乗せられて出発。もう一人の乗客はバス会社の方は来て、最寄りまで乗用車で送っていった。同僚は次の停留所で降りる予定だったので、申し出を断って、歩いて会社まで出勤してきた。事情聴取などはどうしたか聞いていないが、見ていなかったのなら、すぐに放免されたのだろう。

 バスは左側の窓が割れ、車体も傷付いていたが、走行には支障なく、しばらくしたらもう走り去っていた。しかし横倒しになった軽バンはしばらくの間、交差点にそのまま置かれており、警察官が通過するクルマを誘導していた。昼には地元ニュースで放送されたようで、妻から電話がかかってきたが、「大したことなかったよ」と返事。昼前には軽バンも片付けられていたので、午後にはそのまま忘れ去っていた。

 ところが翌日、新聞を見ると、運転していた女性が出血性ショックで死亡したと書かれている。びっくり。救急車に運び込まれた時には手も動かして、意識もあった様子だったのに。それで今、「出血性ショック死」で検索してみると、「ショック」というよりも、出血多量で死亡したという感じ。血まみれという感じではなかったので、体内での出血がひどかったのだろうか。

 一番ショックを受けていたのはバスの運転手さんだったようで、しばらくは放心状態だったと聞いた。死亡された高齢女性の方に何があったのか、単純なわき見運転か、アクセルとブレーキの踏み間違えか、それとも病気の発作でもあったのか。今となってはそれも知りようがないが、やはりクルマの運転は何があるかわからない。

 先日も名神高速で、突然、クルマが空を飛んでぶつかってくるという事故があったが、こちらも時々通る道路だけにさらに怖くなる。クルマの運転は何があるかわからない。改めてそのことを実感した。