とんま天狗は雲の上

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ACL決勝第2レグ 浦和レッズ対アルヒラル

 アウェイの第1レグを1-1で引き分けて、ホームに帰っての第2レグ。スコアレスドローなら優勝が決まる。だがもちろんレッズの面々にそんな気はない。第1レグでケガをして途中交代したラファエル・シルバも戻ってきて、第1レグと同じ先発。気合が入っている。一方のアルヒラルも第1レグで負傷のエドゥアルドを左SHアルアビドに代えた以外は第1レグと同じ。アウェイの中、勝利が絶対必要なアルヒラルは攻めの意識が高い。

 開始1分、CHオタイフのミスを奪った左IH長澤がそのままミドルシュートを放つ。8分にも左IHアルファラジからボールを奪うと、長澤がミドルシュート。レッズは長澤が序盤から積極的にプレスをかけていく。だが、攻撃力はアルヒラルの方が上。またトリッキーなプレーなど、アルヒラルの選手は技術力も高い。球際の激しい攻防が続く。26分、40分と右SHアルドーサリがミドルシュートを放つ。そして42分、右IH柏木とCH青木が一瞬お見合いになったところを右IHミレシが奪い、ドリブルからCFハルビンの落としをミレスがシュート。わずかにポスト右に外れた。前半は厳しい攻防の末のスコアレス。ヒリヒリした緊張感のまま、ゲームは後半に進んだ。

 後半2分、左SB宇賀神のクロスをCH長澤が落として、左SHラファエル・シルバミドルシュート。しかし左に外す。その後はまたアルヒラルが攻めてくる。6分、PA手前で左SHアルアビドの仕掛けを右IH柏木が倒す。FKをCFハルビンが蹴るが、左に外した。14分にはCKから右IHミレシがシュート。しかしGK西川がキャッチする。17分、アルヒラルはCFハルビンに代えてモフタル。さらに23分には左IHアルファラジを下げてFWアルカータニを投入。2トップにして前を厚くする。

 レッズも25分、左SHラファエル・シルバのキープから左サイドをSB宇賀神が上がり、クロスに右SH武藤がヘディングシュート。GKアルマイウフがキャッチする。28分、右IH柏木のFKにCF興梠がドンピシャ・ヘディングシュート。だがこれもGKアルマイウフがファインセーブ。弾いたボールにラファエル・シルバと柏木が詰めるが、GKが抑えた。レッズは29分、宇賀神に代えてCBマウリシオを投入。槙野を左SBに上げ、さらに疲れが出たラファエル・シルバと興梠のポジションをチェンジする。

 33分、右IHアルドーサリが右から左へ斜めにドリブルで進むと、右SB遠藤がストップ。するとアルドーサリが遠藤の足を踏み付け、体当たり。2枚目のイエローで退場となった。一人少なくなったとは言え、依然、攻め続けるアルヒラル。レッズは39分、興梠に代えて右SHズラタンを投入。武藤を左SHに回す。守るレッズ。そして43分、DFのはね返しを左SH武藤が前に蹴り出すと、CFラファエル・シルバがDFをうまくかわして前を向き、ドリブルからシュート。決定的な先制ゴールを突き刺す。アディショナルタイムにはアルヒラルのベンチ前でスローインを入れようとした槙野の周りで小競り合い。だがキャプテン阿部の下、最後まで落ち着いて守り切り、1-0。レッズが勝利してACL10年ぶりの優勝を飾った。

 おめでとう!レッズ。これで次はUAE開催のクラブW杯だ。そして初戦を勝てば、レアル・マドリードと対戦できる。ぜひ精一杯がんばってほしい。みんな最後まで集中してがんばったが、中でも長澤のプレーに目を見張った。UAEではいい経験を積んで、代表選手の一員としてさらなる成長を期待したい。