とんま天狗は雲の上

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天皇杯準決勝 鹿島アントラーズ対浦和レッズ

 アントラーズのCWC出場に伴って、繰上りで開催されることになった天皇杯。準決勝はアントラーズ対レッズを観戦した。レッズにとっては来季のACL出場のためには絶対負けられない試合。一方、アントラーズは既にACL出場を決めている。そのモティベーションの違いが出たのかどうか。アントラーズは三竿とレオシルバがベンチにも入れず、永木と西のダブルボランチ。内田が右SBで先発し、安部が左SH。FWはもちろん鈴木優磨とセルジーニョだ。対するレッズは3-5-2の布陣。青木をアンカーに、IHに柏木と長澤が入る。

 序盤からお互いがっぷり四つの展開。10分、GKクォンスンテのフィードをFWセルジーニョが落とし、FW鈴木がDFをかわしてシュート。だがCB槙野がブロックする。レッズも17分、左IH柏木がFKを狙うが、壁にはね返された。前半序盤はアントラーズ・ペース。19分にはFW鈴木から右に展開、右SB内田のクロスにCH西が走り込んで、ヘディングシュート。だが枠は捉えられなかった。

 そして27分、柏木のCKにCBマウリシオがヘディングシュート。ここまで押されていたレッズが先制点を挙げた。するとレッズが途端に元気になる。33分にも柏木のCKにCB岩波がヘディングシュート。GKクォンスンテがナイスセーブするが、はね返りを岩波がもう一度シュート。左SB山本が何とかブロックした。さらに34分、CB昌子が右IH長澤と競り合ってボールを奪われると、右WB橋岡のクロスを左IH柏木が落としてFW武藤がシュート。これはGKクォンスンテがキャッチした。先制後はレッズの寄せが速くなり、アントラーズがチャンスをつかめない。前半はこのまま折り返した。

 後半3分にもCB昌子がFW武藤にボールを奪われ、ドリブルからシュート。GKクォンスンテがナイスセーブするが、はね返りを拾った左IH柏木がつないで、CH青木がミドルシュート。これもGKクォンスンテがセーブした。後半はアントラーズがパスをつないで攻めていくが、レッズの寄せが速く、なかなか攻撃の形を作れない。CB昌子もレッズの厳しい寄せにパスをつなぐ先が見つからない感じ。レッズは6分、FW興梠がケガで李忠成に交代したが、10分には交代したFW李の縦パスに右IH長澤が走り込んでミドルシュート。わずかにポスト左に外した。

 17分、アントラーズはCH永木に代えて土居を投入。レッズも20分、FW武藤がケガで柴戸に交代する。長澤を下げて青木とダブルボランチ。柏木と柴戸がシャドーに並ぶ3-4-3に布陣を変更した。25分にはアントラーズが右SH遠藤に代えて安西。すると27分、右SH安西の縦パスにFW鈴木が走り込んで、クロスに安西が走り込む。ヘディングシュートは枠を捉えられない。直後の28分、レッズはCH青木が左肘を痛めて、阿部と交代した。

 なかなか同点に追い付けないアントラーズは39分、左SB山本に代えて左SH山口を投入。安西を左SBに回し、安部を右SHにする。44分、左SH山口のミドルシュートで得たCKをFWセルジーニョが蹴ると、CBチョンスンヒョンがヘディングシュート。だがDFがブロック。アディショナルタイム1分にはCH土居が前に仕掛けて、こぼれたボールをFW鈴木が左に展開。FWセルジーニョが放ったミドルシュートはGK西川に当たってゴールに向かってこぼれる。ライン際でぎりぎり左WB宇賀神がクリアした。

 最後まで攻め続けたアントラーズだったが、レッズの執念が上回った。ゲームはこのままタイムアップ。1-0。レッズが天皇杯決勝進出を決めた。相手はモンテディオに勝利したベガルタACL出場に向けては絶対優勝したいレッズだが、途中交代した興梠、武藤、青木のケガが気になる。右WB橋岡もゲーム途中で腹を痛めるシーンがあったが大丈夫か。決勝は中3日。9日(日)にやってくる。どちらのチームにとっても今季最後のゲーム。ACLへの執念か、初優勝への思いか。決勝戦も楽しみにしたい。